「過保護のカホコ」第1話 7月12日(水) 放送内容

 

 

【Introduction】

この物語は、現代の日本が生んだ【過保護の象徴】のような女子大生・カホコが主人公。何から何まで親の庇護のもと、温々と生きてきた“奇跡の純粋培養人間”。就職間際の21歳にして、アルバイトもしたことがない。1人で服を選べない。そんな、ないない尽くしのカホコがついに、抗菌のビニールハウスから、雑菌まみれの世の中に飛び込んでいく。そして1人の青年に告げられるのだ。「お前みたいな過保護が日本をダメにするんだ」

カホコの「自分探し」が始まり、毎回「こんなの初めて!」な経験を通して自分の中に眠っていた本当の“力”が、家族の問題を次々と解決していく痛快ホームドラマ。

史上最強の箱入り娘は、家族の危機を救えるのか?

 

今回の出演キャスト

 

主人公:根本加穂子/高畑充希

 

根本泉/黒木瞳

 

根本正高/時任三郎

 

麦野初/竹内涼真

 

根本正興/平泉成

 

根本教子/濱田マリ

 

根本多枝/梅沢昌代

 

並木初代/三田佳子

 

並木福士/西岡徳馬

 

並木環/中島ひろ子

 

並木衛/佐藤二朗

 

並木節/西尾まり

 

並木厚司/夙川アトム

 

並木糸/久保田紗友

 

 

「過保護のカホコ」第1話 7月12日(水) 放送 のネタバレ

家へと向かう正高(時任三郎)。

 

〜このマンションの4階が我が家だ。20年前に購入し、あと5年でローンを完済する。家族は妻の泉(黒木瞳)と娘のカホコ(高畑充希)。〜

 

家に帰ると、泉とカホコが就活の練習をしていた。

 

〜娘は今就活中で、20社以上受けたがまだ内定は出ていない。〜

 

泉   「じゃぁ、ご自分の長所と短所を教えてください。」

カホコ 「長所はいつも明るく元気で、どんなことにも一生懸命取り組むことだと両親が言ってくれています。短所は・・・」

泉   「私ならこう言う。ちょっと頑固な面があって納得しないと行動出来ない所です。」

カホコ 「いいね、カホコもそうする。」

 

キッチンでグラスを出す正高。

〜こっちがキッチンで何かするたびに妻はミーアキャットのように目を光らせる〜

 

面接の練習が終わった泉は正高が買って来たドーナツを見て喜ぶ。カホコは、今日のカホコのビデオ何にする?と聞くと泉は、じゃぁ、初めての予防接種、あと初めての雪合戦、と答える。引き出しには今までのカホコの成長を撮り貯めたたくさんのビデオがぎっしり並んでいた。

 

ドーナツを食べながら自分のビデオを見るカホコと泉。

 

〜娘を見ていると、いつも可愛いカエルを想像してしまう。まだ大人になりきれずに尻尾のある。〜

今度は小学校のサッカー大会のビデオを見る2人。

 

〜今でも思い出す。カホコは一番ヘタなのに誰よりも一生懸命小さな体を動かして何度も何度もボールを取りに行った。それを見ながら、私たち夫婦は心の中で叫んだものだ。「あれがウチのカホコです。私たちの自慢の娘です!」って。〜

 

いつの間にか涙を流し見ている正高にカホコは言う。「パパ、大好きだよ。」

 

〜何でそんなに可愛いんだ、お前は。〜

 

ー翌朝ー

カホコのお弁当(3段重ね)を作る泉。洋服を持って泉に聞きにくるカホコ。

〜娘は未だに妻がいないと服を決められず、毎朝妻が運転する車で送ってもらうので、駅まで歩いたことがない。ちなみに私はタイミングがあった時だけ送ってもらえる。〜

 

車の中で、友達の就活の心配をするカホコと泉。そして彼氏の話になり、カホコはもし好きな人が出来たら泉に一番に相談する、と言う。

 

〜それにしても、何だろう、この疎外感は。〜

 

泉はカホコと正高を降ろし、カホコの世話だけやき、車で走り去る。

 

〜やっと2人きりになれた。〜

 

正高はカホコに、もしママに言えないようなことがあったら何でも自分が相談に乗ると言うが、カホコは笑顔でチャージが切れそうだと言い、正高は喜んで5千円を渡す。

 

稜青大学のキャリア教育・就職支援課に行くカホコ。エントリーシートだけで全部落とされているのはカホコだけだと言われる。そこに呼び出されたという麦野初(竹内涼真)が来る。初だけ進路登録を出していないという。初は就職する気ないから大丈夫だと言う。絵で一生食べて行く程甘くはない、と言う職員に初は「普通の奴はそうだけど、俺の場合、いずれピカソ超えるつもりなんで。」と言い、帰り際に初の持っていた大きい絵がカホコの顔に当たる。「大丈夫か?ごめんな。」と言い、初は帰って行く。カホコは初が落とした赤い絵の具を拾う。

 

食堂で初を見つけ声をかけるカホコ。そして落ちていたから、と絵の具を渡す。カホコのお弁当を見て、初は毎日弁当を作っているの?と聞く。カホコが、私じゃなくてママが、と答えると初は大学4年にもなってママに弁当作ってもらってるの?と言う。お弁当褒めてもらえたってママに言っておくね!と嬉しそうに言うカホコに初は、そう言うことじゃなくて、と呆れる。そしていつもカホコの母親が駅まで迎えに来ていること、次に受ける会社の地図を母親がプリントアウトして、下見までしていることを知り、「おまえさ、内定の一つもないんだろ?そんなんで大丈夫か?」と初は言う。カホコは「ママが焦らなくてもきっといい仕事が見つかるって言っているから。」と言う。ママ、ママばかり言うカホコに初は「お前みたいな過保護がいるから日本はダメになるんだよ!親も親だよ!親は子供を甘やかし、学校は保護者を甘やかし、会社は社員を甘やかし、政府は役人を甘やかし、この国そのものが過保護の王国になってるんだ!」と言う。

 

その夜、正高がいつものようにおやつを買って帰ると、カホコの様子がおかしい。何かあったのか?と聞くと、今日大学で「お前みたいな過保護がいるから日本は駄目になる。」と言われたらしい、と泉は話す。

 

〜俺が普段言えないことを行った奴がいるのか?〜

 

泉はカホコに「普通だ。」って正高からも言ってやって欲しいと言う。他の家の子よりちょっと愛されてるっていうだけで。

 

〜おいおい、お前には過保護っていう認識がないのか?〜

〜ここは父親として娘にちゃんと現実を伝えてやるか。〜

 

しかし正高は、実際カホコを目の前にすると・・・言えない。

 

〜俺は本当に駄目な父親だー!〜

 

泉は今度の土曜日に泉の実家でカホコの誕生日パーティーをすると言う。そしていつものように泉とカホコはカホコのビデオを見る。

 

〜あー、こうしてまた一日が過ぎて行く。〜

 

泉の実家の並木家を訪れる3人。カホコは初代(三田佳子)と福士(西岡徳馬)からFENDIのプレゼントをもらう。環(中島ひろ子)、衛(佐藤二朗)からはティファニーのネックレスをもらう。

 

〜妻の妹の環さんは体が弱く、ずっと独身だったけど2年前に衛さんと結婚し、未だにラブラブのおしどり夫婦だ。〜

 

他にも節(西尾まり)と厚司(夙川アトム)もいた。娘の糸(久保田紗友)はあとから来るという。

〜お義父さんは人騒がせなウサギみたいだ。機嫌がコロコロ変わるし、どこに飛んで行くかわからない。〜

〜お義母さんは像だな。何があっても動じないで、家族という群れを密かに統率している。〜

〜節ちゃんの旦那さんの厚司君は看護師のせいかフットワークが軽くてハムスターみたいに良く働く。〜

そこにレッスンが終わった糸が来る。そして物ではなく、糸のチェロの演奏をプレゼントする。

 

〜素人の私でもわかる。この子には類い稀な才能がある。庶民の代表みたいな節達からこんな子が産まれるなんて、まさに鳶が鷹を生んだ感じだ。〜

 

〜カホコ、きっと心のどこかで感じてるんだな。何も自慢出来る物がない自分と、才能が溢れる従姉妹との違いを。〜

 

糸は先生に芸大は合格間違いないと言われていて、また、今度のコンクールで優勝したらウィーンに留学も夢じゃない、と節は言う。泉は、そんなに甘くはない、プロのチェリストなれるのなんてほんの一握りだと言う。

 

キッチンでケーキの準備をする泉と初代。

初代  「ねぇ、泉。カホコ本当に大丈夫なの?就職。」

泉   「心配ないって言ったでしょ?」

初代  「でもあの子昔から何事にも一生懸命だけど、自分の気持ち表現するの時間かかるし。」

泉   「大丈夫よ。ママが考えているよりずっと大人だから、カホコは。」

初代  「でも今の時期なら内定決まってないとおかしいんじゃないの?なんならパパの昔の取引先に頼んでもらおうか?」

泉   「ママ、余計なことしなくていいから。カホコのことは私が何とかするって言ってるでしょ。」

その時、注文していたピザが届く。そっとため息をつく泉。

 

カホコは庭でピザを配達に来た初を見て驚く。初も驚く。

初   「何やってんの?お前んち?」

カホコ 「ママの実家。今日カホコの誕生会なの。」

初   「うわぁ、お前の為にわざわざ親戚一同集まってるわけ?」

正高  「カホコ、知り合い?」

カホコ 「この人大学の・・・。」

初   「はじめまして。麦野初です。」

 

〜こ、こいつか。俺が言えないことを娘に言ったのは。〜

 

泉が来て、ピザを受けとる。

初   「あ、もしかしてこちらがお母さん?」

カホコ 「うん。」

初   「うっそ、あんまり若いからお姉さんかと思った。今日は娘さんの誕生日パーティーなんですって?こんな素敵な家族に囲まれて本当に羨ましいです、娘さんが。」

泉   「わかるー。良かったら食べてく?」

初   「そうしたいんですけど、仕事中なんで、すいません。」

「お誕生日おめでとう!」と言い初は帰って行く。

泉   「なんだぁ、思ったより良い子じゃない。」

 

〜そうかぁ?なんか嘘っぽくて、狼少年に見えたけど。〜

 

並木家を出てバイクに乗った初は「何だ?この家族!」と言い捨てバイクを発進させる。

 

夜、家ではお風呂に入らず寝てしまったカホコを泉がお風呂まで抱えて引きずって行く。

リビングに戻る泉。

泉   「ねぇ、パパ。この前受けたパパの取引先、大丈夫だよね?カホコ。」

正高  「うん。任せとけって言ってたし。」

泉   「万が一ってこともあるし、もう一押ししとかない?紹介してくれた部長さんにさ。」

正高  「いや、でも十分頼んだし。」

泉   「そんな事言って、まさかっていうことになってもいいの?同期なのに向こうに先越されたとかつまらないプライドにこだわってる場合じゃないでしょ!わかる?わかるよね?」

 

〜こういう時は自分をライオンと思うことにしている。メスや子供に王様と認めてもらわないとライオンの雄に安住の地はないのだ。〜

 

翌日、正高が同期の部長に頼みに行くと、まだ内定もらえてないのか?と驚かれる。

 

大学で携帯を見つめニヤニヤしているカホコに大きな絵を持って通りかかった初が話しかける。もしかしてデートか?と聞く初にカホコは、今日の夜誕生会があるから、と答える。

初   「えっ?ゴメンゴメン、意味わかんない。この前やってたじゃん。」

カホコ 「今日の夜はパパの実家であるから。」

初   「うっそ、2回も誕生日があるのか?!お前は!」

カホコ 「ううん、明日はウチで本番があるから。」

初   「うわぁ、オーマイガー!!3回かよ!!なんだよそれ。お前なぁ、世界には食うもん食えずに化学兵器で殺されていく子供達もいるんだよ。」

カホコ 「良かったら来る?麦野君も。」

初   「行かねぇよ!バイトあるし、ピカソを超える為に創作活動にいそしまなきゃいけないし、じゃ!」

カホコ 「それ、もしかして麦野君が描いたの?」

初   「見たい?感動して腰抜かしても知らねぇぞ!」

見せるとカホコは微妙な表情をしてフリーズする。

初   「おーいおーい、何だその顔は?感動してるのか?敏妙すぎて全然わかんないんだけど。」

カホコの口が曲がって来る。納得していない顔だ。

初   「あれ、ヤバい。おーい、聞こえるか?ゴメンゴメン、もういい。もういいから、お前みたいな素人に聞いても意味ないし。どうでもいいけど、内定出たのかよ。」

カホコ 「さっきママから、パパの取引先の会社が絶対大丈夫だって連絡が。」

初   「チッ。結局コネかよ。あー、もう何でこの世界からなくなんねぇかな。違法駐車と駆け込み乗車とコネ入社!」

カホコ 「駄目なの?コネって。」

初   「てか、大事なことがわかってないんだよお前は。」

カホコ 「何それ?」

初   「そもそも、お前は何の為に働くんだ?」

カホコ 「えっ?」

カホコはそのままフリーズする。

初   「またその顔かよ。それは考えてるんだよな?だったら家帰ってやれ。付き合ってる暇ないから。」

初が行ってしまってもカホコはまだフリーズしている。

 

ー正高の実家に向かう車の中ー

カホコは正高に、パパは何の為に働いているのかと聞く。正高はカホコやママを養うためだと答えた時、泉は急ブレーキを踏み、正高に運転を代わるようにと言う。

 

〜妻はここから先、何があっても運転しようとしない。つまり、このラインは彼女にとって国境線なのだ。そして自分の国を出ると彼女の性格も一変する。〜

 

根本家に着くと、多枝(梅沢昌代)が「おじいちゃんには内緒ね。」とお祝いに現金をくれる。正興(平泉成)もカホコの顔を見ると嬉しそうな顔をし、「おばあちゃんには内緒だよ。」とお祝いの現金をくれる。泉は根本家では声が小さくなる。キッチンでは教子(濱田マリ)が料理をする。

 

〜妹の教子は出戻りのシャケだ。30前に結婚し、すぐに別れ、しばらく一人暮らししていたが、40を過ぎて出戻って来た。〜

 

実はいずれここを売って引っ越したい、と正高は多枝から相談される。エレベーターもないし、テナントも2階はずっと空いてるし、1階ももうすぐ出て行く予定だと言う。教子が一緒に住めるほど広い所には引っ越せないので、私たちを頼りにしない様に今のうちに正高から教子に言って欲しい、と多枝は言う。お父さんが言えばいい、と正高が言うと、明日言うよ、と父親は言うが、言いそうな気配はない。

 

〜この人はナマケモノだ。何を言っても手応えがなく、問題はいつも先延ばし。〜

 

皆で食事をするが泉の声は相変わらず小さい。

 

〜国を出たミーアキャットは外遊中の女王さながら通訳のカエルを通してしか喋らない。〜

 

多枝に言われた正高は教子に、親に頼らないように、これからのことを話をする。教子は2階にテナントが入っていないので、パソコン教室を開こうと思っている、と言う。高齢化が進んでパソコンが使えない老人が増えるからかなりの収益が見込める、と。

 

〜この人(多枝)はいくつになっても子供をおぶっているコアラみたいだ。もしかして、これが我が家の未来図なのか?だったら何とかせねば。〜

 

家に帰って来た3人

 

〜自分の国に帰ったら、とたんに女王は元気になる。〜

 

その時、正高の携帯に、この前カホコの就職を頼んだ部長から電話が来る。期待して返事を待つ泉に正高は「残念だけど、駄目だった。」と伝える。呆然とする泉とカホコ。面接は良かったけど、筆記が駄目だったという。

 

〜いったい何を書いたんだ?娘よ。〜

 

泉   「これはきっとあれよ!もう就活しなくてもいいっていうことじゃないかな。うん、そうよ、カホコ。前向きに考えなきゃ。」

 

〜それのどこが前向きなんだ!〜

 

泉   「女にとって、家事や子育てして家族の為に尽くすのも大切な仕事なんだし、わかる?わかるよね?どうせ30までに結婚して子供産むんだもん、それまではアルバイトしながらパパみたいないい人探したら?」

カホコ 「でも、それじゃぁパパに悪いよね?」

カホコの顔を見るとどうしても甘くなってしまう正高。

正高  「大丈夫だよ、それくらい。」

カホコ 「本当?」

泉   「花嫁修業よ!」

 

ー大学のアトリエ棟ー

初は先生から「夢を追うのは大学までにして、堅実な所に就職することを考えた方がいいんじゃないか。卒業したら奨学金も返さなきゃいけないんだろ。」と言われる。初はナイフで自分の絵を破り、荒れる。

初は庭でお弁当を食べているカホコに気付くが、無視して通り過ぎようとする。

初   「何見てんだよ!」

カホコ 「何かあったのかなぁと思って。辛そうな顔してたから。親と喧嘩でもした?」

初   「してねぇよ。そんな顔。親なんかいねぇし。」

カホコ 「えっ?どういうこと?」

初   「どうでもいいだろ。あー、お前こそ、今日は一段とお気楽な顔して、ママの弁当食べやがって。」

カホコ 「あっ、今日はウチで本番の誕生パーティーだから。」

初   「だからさ、そんな呑気なことしてる場合ですか?内定一つもないのに。」

カホコ 「あっ、カホコ、就活やめて花嫁修業することにしたから。」

初   「えーーー、ちょっと意味わかんない。何でそうなるわけ?」

カホコ 「ママがそうした方がいいよって。パパもそうしていいって。」

初   「いったい何考えてんだよ、お前の親は!!それでなくてもどんどんどんどん年金払う世代が少なくなってるんだよ!お前もお前だよ。親から自立する気はあんのか?中学の時は高校になったら、高校の時は大学になったら、で、就職が無理となったら今度は結婚するまで先延ばしかよ。要するにお前はずっと子供のままでいたいんだよ。一生竜宮城にいて、社会に出て働くのが恐いんだよ。違うか?」

またフリーズするカホコ。

初   「今度は何だその顔は。文句があるなら言ってみろ!」

カホコ 「わからないの。この前聞いたでしょ?お前は何の為に働くのかって。教えて!ねぇ、みんな何の為に働いてるの?」

初   「それは・・・。お前みたいに働いたことない奴にわかるわけないだろ。なんなら働いてみるか?いいバイト紹介してやっから。」

 

初はカホコに段ボール2箱分のポケットティッシュを渡し、これを全部配り終えるまで帰れないから、と言う。そして配り方を教え、自分はピザ屋のバイトに行く。カホコはティッシュを教えられた通りに配ろうとするが、誰も受けとってもらえない。

 

家では張り切って誕生日会の準備をする泉。正高もケーキを買って帰って来た。

 

〜楽しいのはわかるけどさ、いつまでもこんな事してていいのか?俺達。〜

 

ため息をつく正高。

正高  「カホコのことだけどさぁ。もう子供じゃないんだし、そろそろ誕生日会とかさぁ・・・」

言いかけた時、泉の携帯が鳴る。

泉   「あ、カホコからだ。迎えに来てっていう連絡よ、絶対。・・・うそ、何これ。」

カホコからは「ママごめん、パーティ無理、今はたら」と言うメッセージだった。泉はメッセージを返すがカホコは見る暇がなく、既読にならない。

初が様子を見に戻って来ると、段ボールのティッシュは全然減っていなかった。初はカホコに、代わってやるからその代わりにあのマンションの13階にピザを届けてくるように言う。初はその間休憩をしている。初に言われた通り、階段で上って走って届けて来たカホコ。

そしてまたティッシュ配りに戻るが、やはりなかなか受けとってもらえない。

 

カホコに連絡がつかないことを心配した泉はカホコの友達に連絡をする。しかし、皆知らないと言う返事ばかり。何か事件に巻き込まれている可能性もある、と泉は衛と厚司にも連絡をする。

 

ティッシュは少しずつ減って来たが、またやって来た初にティッシュは休んでピザを届けるように言われる。そして、また言われるがまま届けに行くカホコ。

 

泉は警察官の衛のところへ行くが、今の所事件とか事故の情報はないと言われる。じゃ、ストーカーとか誘拐に巻き込まれたのかもしれないので、ネットの書き込みを調べて、と衛に言う。厚司からも電話があり、厚司の病院の救急病棟にもカホコは搬送されていないと言われる。泉は他の病院にも聞いてみて、と厚司に頼む。

 

初が仕事が終わって帰る時もまだカホコはティッシュを配っている。その時初にピザ店の店長から電話が入る。客から、今日の店員さんとても感じが良かったという連絡があったけど、何かしたのか?この前話した正社員の話を考えてみてくれないか?という内容だった。

 

一生懸命ティッシュを配るカホコを見て、初も手伝う。

 

カホコの携帯に留守電を入れる泉。そんな泉に正高は、俺達ちょっとカホコを過保護にし過ぎじゃないか、と言うが、私は過保護になんかしてないと泉は言う。挫折を味わわせたくない、どんな危険からも守りたいだけだ、と。自分はカホコの為ならいつだって死ぬくらいの覚悟はあると言う正高に泉は、カホコが生きている限り絶対死なない、絶対死ぬわけにはいかない、と言い、話は平行線のまま。

 

〜この迫力にどう対抗すればいいんだ・・・〜

 

正高  「気持ちはわかるけどさぁ、このままじゃいつまでたってもママを頼って生きて行くことになってしまうんじゃないかな。カホコは小さい時喋りだすの遅かったし、物覚えもあまり良くなかったけど、でも一旦こうとわかったらどんな子より一生懸命頑張ったじゃない。そういう姿を見ているだけで俺達、どんな親より幸せになれたよな?まぁ、色々苦労するかもしれないけど、カホコならきっと大丈夫。そう信じて、独り立ちさせてやるのも親のつとめなんじゃないかな。」

泉   「そうね。」

正高  「わかってくれるか。」

泉   「うん。全部私がいけないんでしょ。結局あなたは私の気持ちなんてわからないのよ。あんな辛い不妊治療して、難産でさんざん痛い思いしてカホコを産んだの私なのよ。それなのに、何であの子を不幸にしてるみたいな言い方されなきゃいけないわけ?」

 

〜いやいや、何でそうなるんだよ・・・〜

 

泉   「結局あなた、私をバカにしてるのよ。ろくに社会に出たことのない専業主婦だから。」

そう言い、泉は涙する。

 

ティッシュはようやく配り終えた。「お疲れ、帰っていいぞ。まだ終電間に合うし、ママも心配してるんだろ。」と初に言われ、カホコは携帯を見て連絡しようとするが、そのままへたり込んでしまう。

正高とファミレスに行くカホコ。美味しそうに食べるカホコを見て、「なるほどね、腹が減ると充電切れちゃうんだ。」と初は呆れながら言う。そしてカホコはいつもより美味しい、と言う。初は、労働のあとだから、とカホコに教える。帰ろうとするとお腹いっぱいになったカホコは寝てしまう。「食ったら今度は眠くなんのかよ!!」と言いながらも、カホコの寝顔を見てインスピレーションが湧いたのか、初はカホコをデッサンする。

 

そのまま朝になり、カホコは起きる。初はまだ寝ていたが、カホコは初の描いた自分の絵を見て口をあんぐり開けてフリーズする。「私・・・こんなの初めて。小さい頃、パパとママと花火を見に行った時、2人に手をつないでもらってたら、これ以上幸せなことなんてないと思っていたのに・・・。絶対画家になるべきだよ、麦野君!!絶対ピカソさん超えるよ!この間の絵は全然駄目だったけど、でも、この絵見たらみんなきっと喜ぶと思う。今のカホコみたいにすごい幸せな気持ちになれるよ。麦野君もすばらしい仕事をしてるんだね!何があっても絶対絵やめないでね。どんなことがあってもずっと応援するから。」と、麦野に詰め寄り興奮してまくしたてる。そしてそのまま寝てしまう。

 

全然起きないカホコをおぶってカホコの家まで初は送る。

寝ているカホコに初は、とりあえずピザ屋の店長には正社員の話断っておくよ、俺は一生絵でやっていきますって、と言う。家の前に着いても起きないカホコ。初は仕方なくカホコをドアの前に置いて、チャイムだけ鳴らして帰る。

正高と泉はカホコをリビングまで連れて行く。「いったい何やってたの?!散々心配かけて。」と、泉は怒りながらも安心してへたり込む。そして、「あー、良かったー!」と言い、泉はカホコを抱きしめる。

 

〜結局、最後はママが持って行くんだよな。〜

 

「ママ、ママ、聞いて聞いて、カホコね、やっとわかったよ!なんの為に働くか。カホコは人を幸せにする為に働きたい。誰かに感謝されたり、人の役に立ってるって思ったら、なんかカホコ、大人になれたような気がしたし、だから、カホコの力で人をたくさん幸せに出来るような仕事を見つけたい。それがなんなのかまだちょっとわからないけど。」

 

〜私達はその時、予想もしていなかった。ママがいないと何も出来なかった純粋培養の過保護のカホコが、1人の青年と出会ったことで私達が驚くような人間に成長していくのを。〜

 

何があったか聞きたい泉にカホコは、眠いからちょっと寝るね、起きたら話す、と言い、自分の部屋に行きパソコンで「人を幸せにする仕事」と検索する・・・が、そのまま寝落ちする。

 

 

《次回へ続く》

 

 

 【エンディング後の次回予告】

手を痛め、途中で演奏が出来なくなる糸。

泉   「家族一丸となって頑張らなきゃ!」

正高  「娘は大人になろうとしてるんだ。」

カホコ 「何かある気がするんだよね。カホコにしか出来ないことが。」

糸   「あんたみたいな過保護に私の気持ちがわかるかよ!」

初   「思いっきり泣いて忘れろ!」

初にしがみついて泣くカホコ。

 

 

 後からでも見れる動画メディア紹介

http://cu.ntv.co.jp/kahogonokahoko_01/

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