BORDER 【SP】「贖罪」2017年10月29日放送 ネタバレ・感想

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の出演キャスト

 

 

 

主人公:石川安吾小栗旬

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。独身。野心家であり努力家。兄が自殺した時に政治学者である父親が吐き捨てた言葉に反発心を募らせ、敢えて父が嫌う警察官になった。観察眼に長け、頭の回転も速く、勘が鋭い。また、体力もあり、柔剣道、逮捕術も一通りこなせる。異例の昇進を遂げて本庁捜査一課の刑事となったが、ある銃撃事件で頭部に被弾。銃弾は頭部に残ったまま、脳底動脈近くに留まっており、そのために脳の未知の領域が覚醒したのか、死体の残留思念と交信するという特殊能力を身につける。事件の被害者である死者から証言を聞き出し、事件を解決しようと奔走。だが、正義を貫こうとする思いが強まれば強まるほど、証拠ねつ造など裏工作に手を染めることに…。己では歯止めが利かないほど、正義と悪の境界線で大きく揺れ動く。

市倉卓司/遠藤憲一

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長で、石川の上司。子どものころに見た正義のヒーローものへの憧れを捨てきれず、警察官になった。嘘を見抜くのが得意。また、飄々と捜査を進めていくため、警戒心を持たれにくい。石川の能力を買っており、独断専行型の捜査も半ば放任している。石川が協力を要請する情報屋などは、もともと市倉の人脈によるもの。ピュアな正義感が根底にある一方で、清濁併せ呑む捜査をする。私生活では、妻と一人息子をもつ父親。

立花雄馬/青木崇高

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。独身。警察官一家に生まれたため、警察官という職業に対して過剰なプライドを持っている。強すぎる正義感をもてあまし、融通が利かない一面も。また、本庁捜査一課に配属されたのは、警視庁にいる親戚のコネだと思い、密かにコンプレックスを抱いている。そのため、自分の能力を証明しようと躍起になって捜査に取り組み、同僚である石川に強いライバル心を抱いていたが、捜査を共にするうちに絆が生まれていった。

比嘉ミカ/波瑠

警視庁刑事部の特別検視官。母子家庭だが、母に愛情深く育てられた。もともと内科医を目指していたが、大学在学中に法医学の面白さに目覚め、法医学の権威・柳田教授の助手に。その類まれなる観察眼と直観力に目を付けた警察庁関係者から何度も入庁を請われていた。教授の退官を機に、準キャリアとして入庁。現場捜査に加わり、鑑識の技術と認知科学を併用した捜査を行う。科学を信奉しているが、科学では解明できない領域があることも認めている。石川の特殊能力に薄々気づくと同時に、刑事としての石川を認め、しばしば単独で捜査する彼に協力する。

情報屋:赤井/古田新太

石川からの危険な依頼にも積極的に対応する情報屋。大学卒業後、外資系の大手金融機関などを転々とし、退職後は投資組合などを作っては、情報を駆使してかなりの富を得た。だが、妻の浮気が原因で傷害事件を起こし、表の世界からドロップアウト。現在は新橋近くの飲み屋を“オフィス”とし、多種多様な情報を扱っている。だが、その過去を知るものは極めて少なく、本名も赤井ではない。決定的に人間不信ではあるが、石川には何かを感じて協力する。また、皮肉屋だが、憎めない愛嬌も持ち合わせている。

便利屋:スズキ/滝藤賢一

石川に何か特別なものを感じ、協力するようになった便利屋。高校卒業後に10以上の職業を転々とした後、興信所の調査員に。それを契機に裏社会を熟知するようになり、盗聴やピッキングなど、裏の技術を身につける。そんなスズキが制作した高性能の盗聴器は評判で、違法捜査に利用しようとする刑事の客もつくようになり、アンタッチャブルな存在に…。汚い世界を見すぎて、厭世的になりつつある。ちなみに、本名はスズキではない。

サイモン/浜野謙太

ガーファンクルとタッグを組むハッカー。風俗業勤務の母の手ひとつで育てられた。友達がおらず、唯一の友だったラップトップ・パソコンを使って、「仕事人」の通り名でハッキングの世界に没頭。16歳で伝説的ハッカーとなった。その後、暴力の絶えなかった母の愛人を刺し、殺人未遂で少年院送りに。ガーファンクルと出会い、出所後は2人で形だけの「S&G行政書士事務所」を開き、裏でハッカー業を行っている。ガーファンクル同様、大人を信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川には警戒心を解いている。

ガーファンクル/野間口徹

サイモンとタッグを組む天才型ハッカー。幼少期のIQテストで180を記録し、将来を嘱望されたが、本人は破壊行為にしか興味がなく、優等生を装う裏でハッキング行為に没頭。16歳の時に爆弾製造の裏サイトを巡回していた覆面捜査官と交流を持ち、逮捕された。少年院で出会ったサイモンと意気投合し、出所後は2人で形だけの「S&G行政書士事務所」を開き、裏でハッカー業を行っている。社交性があって窓口の役割を担う一方、大人のことは信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川には警戒心を解いている。

安藤周夫/大森南朋

一見善良そうに見える顔の裏で、“絶対的な悪”を体現する犯罪者。あるとき、8歳の子どもを誘拐して殺害。その事件を追う石川と対峙した。正義を為そうとする石川に対し、「私が絶対的な悪を為す。そして、あなたは中途半端な正義を実践しようとして、常に私に敗北する」と言い放ち、その後も畳みかけるように挑発。石川に、究極の正義と悪を問い、極限の選択を迫り続けるが…。

原口知幸/満島真之介

見栄えもよく、堂々とした雰囲気を持つ謎の人物。ある事件に関して、重要な捜査対象となる。

須藤真実/中村ゆりか

ある殺人事件の被害者。死者として現れる。

久高喬/國村隼

警視庁の監察管理官。温厚で人望もあり、庁内では人格者として通っている。常に柔和な顔つきで人に接するが、実は鋭い観察眼を隠し持っている。

 

 

 

 

BORDER 【SP】「贖罪」2017年10月29日放送 ネタバレ

 

・・・『人は必ず死ぬ、そして、死は突然やってくる』・・・

 

・・・『僕は死んだ、、、そして、生き返った。』・・・

 

石川(小栗旬)は安藤(大森南朋)を屋上の縁のところまで連れて行き、落とそうとする。そして「怖いか?」と安藤に聞く。

「死にたくなかったら自白しろ。証拠を差し出せ!!」

と石川は鋭い目つきで感情的に安藤を脅す。安藤はチラッと下を見て、

「本当に何もわかっていないですよ、あなたは。」と言う。

「あなたと私には決定的な違いがあります。私は悪を成す為なら人を殺せます。でも、あなたは殺せないでしょう。この差は永遠に縮まらないんです。」

 

安藤のマンションへと必死に走る立花(青木崇高)。やっとついて屋上を見ると石川がいた。立花は急いで階段を駆け上る。

 

「また私の勝ちですね。」と安藤。

石川は涙を流し、再び安藤を押さえるとそのまま手を離し、安藤は屋上から下に落ちて行った。

屋上から下を見下ろす石川。自分のした事の恐ろしさに息が止まる。

 

立花が屋上につく。そこには目にいっぱいの涙を溜め呆然と立ち尽くす石川がいた。

 

石川は突如安藤に肩を掴まれる。「こちらの世界へようこそ。」

石川は目をとじ涙を流し顔を歪める。

 

・・・石川の肩をつかんだのは立花だった。「石川!大丈夫か!?何があったんだ?」と聞く立花。石川は身体の力が抜け立花にもたれかかる。そんな石川を安藤はじっと見つめていた。

 

—人は死んだらどこに行くんだろう。僕はある事件に巻き込まれ頭に弾丸を打ち込まれた。頭の中を半周した弾丸は脳底動脈のすれすれで止まり奇跡的に命を取り留めた。ただ、その弾丸を取り除く手術は困難で、僕はしばらくこの弾丸と共に生きていく事になった。その結果、僕は、死者と話せるようになった。—

 

 

安藤の現場検証が行なわれる。現場についた比嘉(波瑠)は市倉(遠藤憲一)に、「石川君はどこですか?」と聞く。「屋上だ!」と市倉。屋上に向かおうとする比嘉を市倉は止め、「これは俺にとっても何より大事な事件だ。お前にはしっかり向き合って欲しい。どっちにしろ今の石川はまともに話せる状態じゃない!」と言う。

石川は屋上の縁に座っている。隣には安藤が座っていた。「正義の為に人を殺した気分はどうですか?嫌みではなく単純に知りたいんです。悪の為に人を殺すのとどんな違いがあるのか知りたいんです。やはり正義という高尚なものを成した達成感があるものなんですか?」と安藤は聞く。石川は何も答えずに一点を見つめる。「時間はたっぷりあります。じっくり話し合いましょう。」と安藤。

市倉と比嘉も屋上に来る。そして石川は所轄に連れて行かれる事になる。市倉は連れて行かれる石川に「落ち着いて記憶が整理されるまでは迂闊に口を開くな!」とそっと囁く。石川は憔悴しきった目で市倉、そして比嘉を見つめ、連行されていく。

 

市倉は立花に状況を聞くが、「俺が屋上に着いたときは安藤の姿はなかったんです。どんな状況で安藤が落ちたのかわかりません。」と立花は答える。屋上には防犯カメラはなく、石川しか状況がわからない状態だった。これから石川は本部から派遣される監察官の取り調べを受ける事になる。「この件が片付くまで何もしないで大人しくしてろ。余計な事するなよ。あいつの心証が悪くなるだけだから!」と市倉は立花に言う。比嘉は安藤が落ちた場所から下を見下ろす。

 

情報屋の赤井(古田新太)に電話が来る。「新しい動きが会ったら連絡をください。」と言って電話を切る。「何かあったんですね?石川ですか?」と聞くマスター。「今夜は店を開けなくていい。あの連中をここに呼び出してくれ!」と赤井は言う。そしてハッカーのサイモン(浜野謙太)、ガーファンクル(野間口徹)、便利屋のスズキ(滝藤賢一)が呼び出される。

 

 

監察官久高による事情聴取が行なわれる・・・

 

監察官として来たのは監察管理官久高(國村隼)だった。

1人待つ石川の隣に座る安藤。「そろそろ人を殺した実感が湧いてきましたか?私の胸元から両手を離して落とした瞬間の感触が蘇ってきているんじゃないですか?わかります。私も初めて殺人を犯したときの感触をはっきりと覚えています。どうです?同じ人殺しとしてその感触がどんなものか照らし合わせてみませんか?正義の為の殺人と悪の為の殺人の感触にどんな違いがあるのか話合ってみませんか?」と安藤は言う。石川が顔を上げ安藤を見つめた時、久高が部下と共に現れる。「こちらの体制がが整い次第、事情聴取を行ないます。もちろん任意の参考人としてです。ご協力願えますよね?」と久高は言う。「はい。」と答える石川。挨拶が終わると久高は戻っていく。

久高は部下に準備を命じ自分は検視のところに行く。

 

検視を始める比嘉。終わると安藤を見つめたまま立ちすくむ。

 

そこに久高が来て「何か変わったところはありましたか?」と聞く。比嘉は、「頭部の外傷以外に目立った所見はありませんでした。」と答える。久高は安藤の身体を見る。「皮下出血を探しているんですか?転落によって生じたものしかありません。」と比嘉は言う。「もみ合ったり争った跡は見られないという事ですね。」と言う久高に比嘉は、「今のところは。もう少し時間が経てば表れてくる可能性もありますが・・・」と答える。「不思議ですね。だとするとどのような経緯で屋上から落ちる事になったのでしょう?あなたはどう思われますか?」と聞く。

そこに立花が来て、久高はそのまま帰って行く。

 

部下は久高に、石川と安藤との接点となった事件について話す。石川は安藤を被疑者と見なし、公務執行妨害で逮捕した、安藤は誘拐殺人についても取り調べを受けたが事件に関わった証拠は何も出てこなかった、と説明する。「別件逮捕ですか。感心しませんね。ところで、石川はどうして安藤に目をつけたんですか?事件発生から別件逮捕まで何日ですか?」と久高が聞くと部下は、誘拐場所となったショッピングモールの出入り業者として目星をつけた、別件逮捕までは4日です、と話す。「石川は随分優秀なんですね。」と久高。

 

そして石川の任意の事情聴取が行なわれる。「これは任意です。答えたくなければ答えなくても構いません。ただ、積極的、自発的に協力してもらえると助かります。」と久高は前置きをする。「屋上で何があったか話してもらえますか?どんな事があったにせよ、公正な調査と捜査を約束します。」と久高は言う。目を閉じる石川。目を開けると安藤が現れる。「自供するんですか?当時の状況だとあなたが私を落とした証拠は何もないはずです。つまり全てはあなたの自供にかかっている訳です。あなたが黙っている限りはこいつらはお手上げという事です。多分私が勝手に足を滑らせて落ちた事で一件落着するでしょう。ただ、あなたは誇りを持って正義を成した。だとしたら正直に自供すべきです。恥じる事なんて何もないんですから。でももし捕まってしまったらもう正義を成す事は出来ない。これからも正義を成し、殺された犠牲者の魂を救いたいなら噓の自供をすべきです。さて、どうしますか?」と安藤は言う。何も話さない石川に久高は「どうしました?」と聞く。顔を上げ前を見つめる石川に安藤は、「ところで、あなたが噓の自供をしたら殺された犠牲者である私の魂は救われない事になりますね。あなたが何を話すのかとても楽しみです。」と耳元で囁く。「何があったのか、思い出せないんです。」と久高に答える石川。「迷っているんですね!あなたは今真実と噓の境界に立っている。どちら側に足を踏み出すかしっかりと見守りますよ。」と安藤は言い、石川を見つめる。

「そうですか。もう遅いですから明日また話を聞かせてください。それと出来れば自宅に戻らずここに泊まってもらえるとありがたいんですが。あなたも監視を引き連れて自宅に戻るのは嫌でしょう!?」と言う久高に石川は「わかりました。ここに泊まります。」と言う。

 

 

立花と比嘉。石川の為に出来ること・・・

 

じっと考え事をする比嘉。ソファーに座る立花に「いつまでここにいるつもり?用事がないなら邪魔だから帰って!」と言う。「もう少しいさせろよ!他に居場所がないんだ。」と立花は言う。「お前はどう思う?あいつここのところ明らかにおかしかっただろう?いつも神経が研ぎすまされている感じでどっか不安定だっただろ?」と聞く立花に比嘉は「何が言いたいの?石川君が突き落として殺したー」と言いかけると「そうじゃねーよ!ただ、もしあいつがそうしたんだとしても俺にはあいつの気持ちが理解できる!」と立花は言う。

ー立花の過去ー

「俺がまだ巡査だった頃、夕方になると俺が勤務する交番の前を必ず通る小学生の女の子がいた。その子はどこにでもいそうな普通の女の子だったけど、通り過ぎる時何かに怯えたような目を俺に向けて来た。雨の日も雪の日もその子はそれが義務みたいに毎日俺の前を通り過ぎていた。それが半年ほど続いて、単細胞の俺でもその子が俺に助けを求めている事に気付いた。だからある日その子を呼び止めて交番に招き入れて『何か困ったことがあるのか?』って聞いてみた。黙ったまま一時間くらい経った時、その子は今にも消え入りそうな声でこう言った。『お父さんにイタズラされています。助けてください。』俺はその子の家に乗り込んで、父親を厳しく問いつめた。そいつは冷静に、娘は嘘つきで困っている、と顔に薄笑いを浮かべながら言った。女の子に確認しても父親の前では口を固く閉ざしてしまって俺にはどうする事も出来なかった。次の日女の子は交番の前に現れなかった。心配になって夜に家を訪ねたが家にはいなかった。大怪我をして病院に運び込まれていたんだ。病院に駆けつけるとその子の身体は青痣だらけ、腕も足も骨折してベッドに横たわっていた。父親は階段から落ちたって医者に言ってたらしい。病室に現れた父親を見た瞬間俺は反射的に掴み掛かった。その時の俺には冷静さの欠片もなかった。病院のスタッフに止められていなければ俺はそいつをそのまま殴り殺してたかもしれない・・・」と立花は話す。

「気持ちはわかるわ。」と比嘉。「警察官を続けてわかった事がある。この世界は1つじゃない。まともな世界と悪の世界の2つが存在するんだ。悪の世界では普通の神経じゃ耐えられない様な事が平気で起こる。俺たち警察官はその悪の世界に取り込まれないようにどうにか正気を保ちながら悪と戦わなきゃいけない。でも、あまりにも醜い悪を目の前にして正気を失っちゃう奴の気持ちも理解できるんだ。警察官だって結局はただの人間だからな。・・・余計な事を喋った。忘れてくれ。」と立花は言う。「その女の子はどうなったの?」と聞く比嘉に立花は、「俺が暴れたせいで調査が入ってその子は養護施設に入る事になって、元気でやってるみたいだ。たまに手紙が届く。」と立花は答える。「良かったね。」と比嘉。「もし、石川君が正気を失ってるとするなら、私達がこっちの世界に引き戻してあげよう!」と比嘉は言う。

 

 

闇の世界の住人で石川の協力者、赤井、スズキ、サイモン、ガーファンクル

奈落に落ちた石川を救えるか・・・!?

 

赤井のところに集合するスズキ、サイモン、ガーファンクル。「目新しい動きはありましたか?」と聞くスズキにマスターは「今のところ石川は何も喋っていません。監察官も慎重に事を進めている様です。」と言う。「こんな事になったのは私の不手際が原因です。もっと上手く証拠を仕込めていたら安藤は逮捕されて正当な裁きを受けていたはずです。安藤の方が私より一枚上手だったわけです。」とスズキは言う。「今回の件はただのきっかけに過ぎない。遅かれ早かれ石川は奈落へと足を踏み外していただろう。」と赤井は言う。「確かにここのところの安吾君は少しおかしかった。導火線に火がついた爆弾みたいに危うかった。」とガーファンクル。「反省会の為に集まったわけじゃないよね?」とサイモン。「その通りだ。俺たちの様な人間が世間の道理に左右される必要はない。石川が安藤を殺したかどうかなんてそんな事はどうでもいい。問題は俺たちが石川を信じているかどうかだ。」と赤井は言う。「そんな事は考えるまでもないでしょう。」とスズキは言い、3人とも赤井を見つめる。「だとすればやるべき事は決まっている。奈落に落ちて暗闇に怯えている石川を救えるのは暗闇の中を自由に歩き回れる俺たちだけだ!」と赤井は言う。

 

署内で監視のもと過ごす石川。「話したくなったら遠慮なく声をかけてくださいね。いつでもあなたの側にいますから。」と安藤は声をかける。

 

石川さん!と呼ばれ起きると朝になっていた。

 

市倉は現場周辺の高層マンションをしらみつぶしに当たって目撃者を捜しているが今のところ見つかっていない事を久高に報告する。「わかりました。引き続き報告をお願いします。」と久高は言う。「石川の様子はどうですか?」と聞く市倉に久高は「かなりショックを受けている様です。」と答える。「あいつは私がこれまで見てきた中で一番真っすぐな警察官です。多少行き過ぎた面があったとしても正義感に突き動かされただけであって決して本意ではないと思います。」と市倉は言う。「こう言う場合大抵の上司は、『ウチの部下はやってません!』って主張するものなんです。私もこれまで多くの警察官を見てきたので石川君が真っすぐなのはすぐにわかりました。そして私は多くの真っすぐな警察官がふとしたきっかけで道を踏み外す姿も見てきました。また後ほど。」と久高は言い石川の聴取へと向かう。

 

—2回目の事情聴取—

「一晩経って記憶は整理されてきましたか?どんな些細な事でも構いません。思い出した事があったら話してください。」と言う久高に石川は「記憶が・・・曖昧で、何も思い出せません。」と言う。「そうですか。困りましたね。現場に行ってみませんか?もちろん任意なのであなたが嫌なら無理にとは言いませんが、どうですか?」と久高は言う。石川は久高を見て、「わかりました。」と答える。

 

スズキデジタルテックのワゴン車が安藤のマンションの近くにあるマンションに着く。そこからサイモン、ガーファンクル、スズキが降りて来て、サイモンは階段の踊り場でPCを取り出すとマンションのWi-Fiに侵入し、そこに繋がっているPCと携帯のロックを解除する。ガーファンクルも別の階で作業を行う。

 

久高と部下に連れられて石川は車に乗り込む。

 

作業が終わりエレベーターに乗り込む3人。「どうでした?」と聞くスズキにサイモンは、「大量だよ!入れ食いだった。皆Wi-Fiのパスワード複雑なものに変えた方がいいのにね!」と言う。「ま、どんな複雑なものでも俺たちが突破しちゃうけどね!」とガーファンクルも言う。

 

石川が乗った車はスズキ達の車とすれ違う。石川は運転するスズキを見て何か思案している。その様子を見つめる久高。

 

新たな死者との出会い・・・

 

車が赤信号で止まった時、目の前の横断歩道で立ち止まり、石川達の方をじっと見ている女性がいた。じっと前を見据える石川に違和感を覚える久高。そして信号は青になり、石川達の車はそのままその女性に突っ込んでいく。横断歩道を通り過ぎ、ほっとため息をつく石川に久高は、「どうかしましたか?」と聞く。石川は、「いえ、なんでもありません。」と答える。

 

そして安藤のマンションの屋上に立ち、「どうですか?何か思い出した事はありますか?」と久高は聞く。「死体は仰向けに落ちていました。つまり、この様に前を向いて空中へと足を踏み出したわけではないんです。状況を客観的に判断するとこのようにあなたと向かい合った体勢で落ちていったのは間違いないんです。そろそろ記憶が戻って来たんじゃないですか?」と久高は実際にやってみせながら言う。石川は久高の後ろを見る。そこにはさっき横断歩道にいた女性がいた。「私の事見えるんですね!?私はある男に殺されました。そいつの事を教えますから捕まえてください。お願いします。」と女性は言う。俯く石川に久高は「大丈夫ですか?」と声をかける。「酷く・・・頭が痛くて・・・」と絞り出す様な声で答える石川。「そうですか、では署に戻りましょう。」と久高は言う。歩き出す石川に女性は、「あなたは警察官なんですか?私はついさっき殺されました。早くしないと死体も証拠も消されて捕まえる事も出来なくなるかもしれません。あなたにしか頼る事が出来ないんです。お願いです。私を殺した犯人を捕まえてください!」と女性は訴える。

 

口笛を吹きながらスーツケースを引く男。車に乗り込みエンジンをかけようとするがかからない。

 

署に戻った石川は、「署内が慌ただしい感じですけど殺しでもあったんですかね?」と聞くが、「そんな事はないと思いますよ。この事件以外管内で目立った事件は起こっていないはずです。」と言われる。

するとまたさっきの女性が現れる。「あなたは警察官なんですよね!?だったら犯人を捕まえてください。あなたの仕事全うしてください。」と言う。石川は「すみません、コーヒーが飲みたいんですが。」と言い監視の男性はコーヒーを買いにいく。「あなたが殺されたのはいつですか?」と石川が聞くと女性は「午後1時頃です。」と答える。今は4時48分だった。「あなたの遺体はまだ発見されていない様です。あなたがいなくなった事をすぐに気付いてくれる様な家族や友人はいますか?」と聞くと「いません。」と答える。職業を聞くと、「デパートの販売員をやっていましたが、ひと月ほど前に辞めました。私の死体を誰かが見つけてくれないと事件にならないっていう事ですね!?そんな事・・・許せない!」と女性は言う。「あなたの遺体はあなたを初めて見た交差点の近くにまだあるはずです。じゃないとあなたとこうして繋がれなかったはずですから。」と言う石川に女性は、「じゃぁ早く見つけにいってください。お願いします。」と、目に涙をためて言う。「あなたを殺した男の素性とあなたが殺された場所を教えてください!」と石川は言う。

 

車が故障したから一日でいいから車を貸して欲しいと電話で言う男。しかし、断られる。舌打ちをして男性がスーツケースを開けるとそこには女性の遺体が詰められていた。女性の頬を触りながら、「レンタカーを借りて来るからもうちょっと待っててね。後でちゃんと処理してあげるからね。」と男は言う。

 

石川が動く。女性の魂を救えるのか・・・!?

 

久高は石川にコーヒーを出し、「だいぶ落ち着かれたみたいですね。記憶も整理されたんじゃないですか?」と聞く。石川は真っすぐと久高を見つめ、「取り調べを拒否します。このまま被疑者扱いをされるのなら弁護士を付けたいと思います。」と言う。「穏便に事を進めた方が色々と好都合だと思いますが・・・」と言う久高に石川は、「ご存知でしょうが、私の頭の中には弾丸が埋まっています。弾丸は非常に危険な位置にとどまっていて、今この瞬間にでも血管を食い破る可能性があります。医者からは過度なストレスに晒される事のないようにと注意されています。このまま取り調べを続けてもしもの事があった場合、責任を取って頂けますか?何か思い出したらここに戻って来て必ず話します。約束します。」と言う。

 

石川を署の入り口まで送った久高は1人の部下に石川のあとをつけるように合図する。「現場に向かう辺りから様子が変わって来てましたね。何があったんでしょうね!?私がいない時に石川と何か話しましたか?」と部下に聞く。世間話程度、署内が慌ただしい雰囲気なので殺しでもあったのかと聞かれただけだ、と言う部下に「慌ただしい雰囲気なんてありましたかね?不思議な男ですね、石川は。」と久高は言う。

 

石川はあとをつける久高の部下を巻く。

 

パソコンに向かって作業をするサイモンとガーファンクル。そこに石川から電話が入る。「至急頼みたい事がある。バレないように電話しているから安心してくれ。」と言う。「釈放されたんですね!?」と言うガーファンクルに石川は「あぁ。」とだけ答える。「今から言う男の身元を調べて詳しいデータをスマートフォンに送って欲しいんだ。名前は原口知幸(満島真之介)、住所は・・・」と石川。「わかりました。3分もあれば送れると思います。」とガーファンクルは言い、サイモンと電話を変わる。「元気?」と聞くサイモンに「あぁ、元気だよ。」と石川は答える。

 

そしてすぐにガーファンクルから原口の戸籍謄本と運転免許証のデータが届く。石川はその住所に向かう。マンションのエントランスで原口の家のチャイムを鳴らすが応答はない。マンションを出て周囲を見て回るとちょうど原口が車を運転して戻って来た。車は地下駐車場に入っていき、追いかける石川。そして車の窓をノックし、「突然すみません。警察のものです。1801号室にお住まいの原口知幸さんですよね!?昨夜あなたの部屋から女性の悲鳴が聞こえたという通報があったのですが、何か問題はありましたか?」と聞く。「それはおかしいですね。昨夜部屋には僕一人しかいませんでしたよ。他の部屋と勘違いしてるんじゃないかな?」と原口は答える。「ところで、どこに行かれてたんですか?」と聞く石川に原口は「近所のレンタカー屋に行っていただけです。車が故障して動かなくなったのでこれを借りて来たんです。」と言う。「これからどこかにお出かけですか?」と聞くと「いえ、部屋に戻って寝るだけです!」と原口は言う。「ご協力ありがとうございました。」と石川は言い駐車場に入って行く車をじっと見つめる。

 

原口は部屋に戻るとため息をつき、「あの刑事どこまでして知ってるのかなぁ。でも君が見つからない限り事件にはならないから大丈夫だね!」とスーツケースに向かって呟く。そして窓から下を見下ろし、「あいつどこかで見張ってるんだろうな。もうちょっとだけ待っててね。あいつにバレないようにここから運び出すように考えるから。それまで君にはどこかに隠れててもらわないといけないなぁ。万が一警察に踏み込まれたら困っちゃうからね。」と言う。

 

向かいのマンションの1階にあるカフェから原口のマンションを見張る石川。その時被害者の女性が現れる。「遺体を確認した後、上手く事件化して必ずあいつを追い詰めてみせます。もう少しだけ待っててください。」と言う石川に女性は、「ありがとうございます。」と言う。「ところで出身はどこですか?あなたの事少しでも知っておけたらと思って。」と石川が言うと「石巻です。」と言う。「ご両親は?」と聞くと「亡くなりました。」と女性は答える。「もしかして、あの地震で?」と聞くと「はい。」と答える。「原口は私に身寄りがない事を知ってから何かと理由を付けて私にお金を借りるようになりました。今から思えば私を利用し尽くして殺すつもりだったんです。」と言う女性。「原口とはどうやって知り合ったんですか?」と聞くと「私が勤めていたベビー用品売り場に客として現れたのが最初でした。友達夫婦に出産祝いを贈りたいから一緒に見繕ってくれないかって声をかけられて、その時は優しくて誠実な人に思えたんです。デパート辞めたのは『結婚しよう』って言われたからです。今日もその話をするつもりでマンションに行ったら、突然後ろから首を絞められて・・・」と女性は話す。「さっき原口と会いました。一見するとまともな人間に見えました。でも、以前に原口と同じ様なタイプの人間に会った事があります。奴も平気で人を殺す様な奴でした。ああいう連中は賢くて自分の正体がバレないように周囲に上手く溶け込むんです。だから騙されたのはあなたのせいじゃありません。もしかしたらあなたの他にも犠牲者がいるかもしれません。」と石川は言う。

その時安藤も現れる。「私との事は棚上げにしてまた正義ごっこですか?まぁいいでしょう。多少の息抜きは認めますよ。ただし、間に合わせで正義をなして自分の犯した罪を償ったなんて勘違いをしないでくださいね。ともあれ早く事件を解決してこっちの世界に戻って来てください。待ってますよ。」と言って消える。

 

比嘉が携帯に出ると立花からだった。立花はそっちに石川が行っていないかと聞く。そして石川が取り調べを拒否して署を出た後行方をくらませた事を比嘉に話す。心配する立花に比嘉は「こっちに来たら知らせる。」と言う。

 

マンションを出た原口を監視している石川。スズキに電話し、「頼みたい事があるんだ。今すぐ来てくれないか?」と言う。あるマンションから出たスズキは「今すぐ向かいます。」と言って電話を切る。そしてすぐにガーファンクルに電話し、「こっちはブツを手に入れましたよ。そっちはどうですか?」と聞く。「こっちも見つけましたよ。かなり使えそうです。後はスズキさんにお任せします。」と言う。ガーファンクルは吉野正高のインターネットバンキングの口座を見ていた。スズキはそのマンションの入り口で喪服姿の夫婦とすれ違う。

 

スズキと石川は原口の部屋に行きスズキがドアを開け、2人は入る。そして死体を探すが見当たらない。石川はクローゼットに置いてあった粘着クリーナーに動物の毛がついているのに気付く。そして部屋を出て、石川はスズキに駐車場の車の中のチェックと夜までの見張りを頼み、自分は寮に戻って着替えてくる、と言う。

 

石川を心配し、そっと見守る仲間達・・・

 

石川は寮の前で待つ比嘉と会う。「何か喋れよ。用があって来たんだろ?」と石川。「本当は聞きたい事が色々あったけど、生きてるのがわかったから、とりあえずは話さなくてもいいや。」と比嘉は言う。「俺が自殺でもすると思ったのか?そんな事しなくても頭の中の弾が近いうちに俺を殺してくれるよ。・・・何怒ってるんだよ。」という石川に比嘉は、「こうやって同じ時間を共有した人が死んじゃうっていう事はこの時一緒に感じたもののすべてを話せる人がいなくなるっていう事だよ。それって悲しくて切ない事だと思わない?だから、どんな理由があるにしても手術を受けて生きることを最優先して!」と言う。「殺しても死にそうにない奴が現れたよ!徒競走している小学生みたいだな。」という石川。向こうから全力で走って来たのは立花だった。「転べばいいのに。」と比嘉は言い、2人は笑う。

 

久高は「この調子だと目撃者が見つかる可能性はなさそうですね。ホッとしてますか?」と市倉に言う。「事が曖昧なまま職務復帰となったらあいつの為にも班の為にもよくありません。当時の現場の状況、どうにか客観的に検証できればいいんですが・・・」と市倉は言う。「ところで今回の一件のきっかけになった幼児誘拐殺人事件の捜査に進展はあるんですか?安藤の経歴は洗ったんですか?」と聞く久高に「進展はありません。安藤周夫という男は5年前に行方不明になっていることがわかりました。つまり安藤を名乗っていた男は赤の他人の戸籍を使って生きていたという事です。経歴は一年前までしか遡れませんでした。」と市倉は答える。「限りなく黒に近いじゃないですか。石川君の見立てに間違いなかったという事ですかね。なんにせよ、死人に口無し、困りましたね。ともあれ、近いうちにもう一度石川君を聴取に呼ぶ事になるでしょう。どういう結果になるにせよ、そこで全てが決するはずです。」と久高は言う。

 

石川がマンション前のカフェでスズキに様子を聞くと、午後3時頃に一旦帰宅してその後近所のスーパーに買い物に行っただけだった、それ以降は家から出ていない、と言われる。その時ちょうど原口が家から出て来た。そしてタクシーに乗り込む。「出かけてる間にもう一度家捜ししますか?」と言うスズキ。石川は、「もしかしたらもうあそこにはないのかもしれない。だとしたら、どうやって運び出したんだ!?」と呟く。一度家に帰る、と帰ろうとするスズキに石川は、「そういえば昨日この近くであなたを見かけた気がしたんだけど・・・」と言う。スズキは「よく言われるんですよ。居もしない場所に存在したって・・・!」と言い帰って行く。

 

原口との対決。石川は原口を逮捕させる事が出来るのか・・・!?

 

そしてまた被害者の女性が現れる。「聞きたい事があります。原口は部屋でペットを飼っていましたか?」と石川が聞くと女性は「飼っていません。異常にキレイ好きだったので部屋を汚すペットは絶対に飼わないはずです!」と言う。石川はすぐにカフェを出てスズキを呼び戻す。そして管理センターに行き警察手帳を見せ、「お聞きしたい事がある。このマンションでペットを飼っているお宅を全て教えて欲しい。」と言う。

そして再びスズキとマンションに入る石川。1802号室の杉山と書いた部屋に入る。すると部屋の中央にスーツケースがあり、その部屋には猫がいた。この部屋の持ち主はハワイに行っていて、あと1週間は帰らないという。そして原口は旅行中のペットシッターを頼まれ鍵を預かっていた事がわかる。石川は原口の家でペットの毛がついた粘着クリーナーを見つけたことをスズキに話し、原口がキレイ好きで助かった、と言う。「どうして原口がキレイ好きだと知っているんですか?」と聞くスズキに石川は何も答えない。その時被害者の女性が現れる。「どうしますか?私が警察に通報しましょうか?」と聞くスズキ。石川はスーツケースを見つめた後、女性を見る。

 

女性と食事をする原口。「資金繰りの目処が立ったから君から借りていたお金来週には返せそうだよ。長い間借りたままで悪かったね。お金返して綺麗な身体になったら君にプロポーズするよ!」と原口は言う。喜ぶ女性に原口は「そういえば、君に頼みたい事があったんだ。簡単な事だよ。明日空いてるよね?」と言い、笑みを浮かべる。

 

原口はマンションに戻ると1802号室の鍵を開け部屋に入る。そしてスーツケースを見つめ、「待たせてごめんね」と話しかける。

 

翌日原口の部屋を訪ねる昨日の女性。原口は女性にスースケースを運ばせる。重さに違和感を感じる女性。そして自分は車で出ようとすると、石川が待っていた。「どこへお出かけですか?」と石川が聞くと原口は「友人の家に遊びに行くんです。」と答える。そして石川はトランクを開けて見せるように言う。舌打ちしながらトランクを開ける原口。石川は何も入っていない事を確認し、「ご協力ありがとうございました。」と言う。「これ以上付きまとったらハラスメントで訴えますよ!」と原口は言う。

 

そして原口の車は駐車場を出て行く。それを見送った石川は電話をし、「始めてくれ!」と言う。

 

原口は昨日の女性の家に行き、スーツケースを引き取ると車のトランクに入れる。そして口笛を吹きながら田舎にある家に運び込む。そして浴室でトランクを開けるとそこにGPSが仕込まれているのに気付く。その時家の呼び鈴が何度も鳴る。地元の警察だった。インターネットで“死体運搬リアルタイム中継”というサイトが話題になっていて、これを見た方々から通報が相次いだから念の為家の中を確認させて欲しい、という事だった。笑い出す原口。

 

そして遺体は見つかり、警察が多数来て捜査が行なわれる。

 

 

赤井達が石川の為に動き出す。そして石川は・・・

 

「石川さんがどうやって今回の事件に辿り着いたのか見当もつきませんが、結果的に犯罪史に名を残す様なシリアルキラーを捕まえたのかもしれませんよ。これで被害者の魂も救われますね!」とスズキは石川に言う。「スズキさんのお陰だよ。色々ありがとう。」と石川。スズキは石川から離れると赤井に電話し、「例の件、速めに動いた方がいいと思います。」と言う。「わかった、すぐに動いてくれ!」と赤井は言う。

 

スズキは、以前Wi-Fiをハッキングしたマンションから出て来た男性に、「1101号室にお住まいの吉野さんですよね?お宅のパソコンの中身を拝見させてもらいました。たちの悪い友達と児童ポルノのファイルのやり取りをしていますよね!?パソコンの中身を全部コピーさせてもらいました。あんたみたいなクズは今すぐにでも罰してやりたいところだけど言う事を聞いてくれたら今回だけは見逃してやるよ。」と言う。

 

赤井は「事件に関する情報提供はこの番号でよろしかったでしょうか?」と110番通報をする。

 

警察署に行く石川。久高と部下が待ち構える。「何か思い出したんですね?」と聞く久高に石川は「はい。」と答える。そこに部下が来て久高に耳打ちし、久高達は席を外す。久高は市倉のところに行く途中、吉野と廊下ですれ違う。「目撃者が現れたそうですね!?」と言う久高に市倉は、「はい。現場近くのマンションの住人です。」と言う。「なぜ今頃現れたんでしょうね?」と言う久高。「他にも目撃者がいて自分が証言するまでもないと思ったそうです。」と市倉は言う。

 

その頃石川に赤井から電話が来る。「時間がないので要点だけを言います。その先をどうするかはあなたにお任せします。」と言われる。

 

石川の決断は・・・!?話すのは真実か!?それとも・・・

 

戻って来た久高は、「続けましょう。思い出した事を話してください。」と言う。黙り込み俯く石川。そこに安藤が現れる。「あの日、部屋の外で安藤が出て来るのを待って自白を迫りました。安藤は少し躊躇った後、屋上で話がしたいと言いました。屋上に着くと安藤は犯行を自白し始めました。(当時の事を思い浮かべる石川)全てを話し終えた後安藤は・・・『私は償いきれない罪を犯してしまった。死んでお詫びをしたい』と言って私を見つめたまま自ら身を投げ出しました。私は突然の事に激しいショックを受けました。」と石川は話す。話す石川をじっと見つめる安藤。「先ほど突然現れた目撃者も同じ様な事を証言しました。安藤は自ら落ちていった、と。それともう一つの目撃情報も突然舞い込んできました。ひろし君が誘拐されたショッピングモールで安藤がひろし君を連れているのを見たという証言です。今安藤が持っていた社用車と勤務していた会社周りから証拠が出ないかと再度捜索を行なっている様です。私の勘では、ひろし君の髪の毛辺りが出て来るのではないかと思っています。ともあれ、現時点ではあなたを取り調べる必要が無くなりました。捜査へのご協力ありがとうございました。」と久高は言い、石川は席を立つ。そして安藤を見つめる。安藤は「改めて言います。こちらの世界へようこそ。」と言い、立ったまま見つめ合う2人。

 

そして石川達は部屋を出る。久高は外の光を眩しそうに見つめる石川の表情を凝視する。石川は久高達に頭を下げ、廊下の向こうから見守る市倉、立花、比嘉の元へ歩いて行く。

 

「石川の職務復帰後も特別監視体制をひくぞ!石川が安藤を殺した事は間違いない。後はじっくりと追い詰めるだけだ。」と久高は部下に言う。

 

「とりあえず、飯でも食いにいくか!」と言う立花に「悪いけど用事があるんだ。」と言う石川。帰って行く石川を見ながら立花は、「あいつ、大丈夫ですかね!?」と言う。「監察に目を付けられたのは間違いない!あいつがこれ以上行き過ぎないようにこれから俺たちが監視役になるぞ!」と市倉も言う。

 

赤井のところを訪ねる石川。そこにはスズキ、サイモン、ガーファンクルもいた。「どうして俺を助けた?目的はなんだ?」と聞く石川に赤井は「私達自身の為です。ご存知の通り私達は闇の世界で生きることを決めた人間達です。ただそんな私達でも時々無性に光が見たくなる。いつも心のどこかで自分たちが犯した罪を贖える機会を探していたんです。そんな時にあなたに出会った。」と言う。「僕たちの白馬に乗った騎士!」とサイモン。「それは格好良すぎでしょう。」と笑うスズキ。「僕たちが初めて信用した警察官。」とガーファンクルも言う。「俺は・・・ただの人殺しかもしれないんだぞ。」と石川が言うと赤井は、「あんたがただの人殺しだという事がわかったら私達が責任を持ってこの社会から抹殺してさしあげますよ。それまであなたは正義を実践し続けなくてはならない。闇の世界に住む私達の希望であり続けなくちゃならない。いかがですか!?そんなに悪い話でもないでしょう。」と言う。

 

家へと歩く石川のところに被害者女性が現れる。「ありがとうございました。あなたのお陰で安らかに眠る事が出来ます。」と言う女性に石川は、「本当は、あなたが生きている時に救いたかった・・・。」と言う。「その言葉が聞けただけでもう思い残す事はありません。本当にありがとう。」と言って女性は消える。そして次に現れたのは安藤。「茶番は終わった様ですね。こちらの世界の人間になった気分はどうですか?人を殺し、噓をつき、罪を逃れる・・・あなたがこれまで居たのとは対極に位置する世界です。あまりの違いにあなたの心が壊れてしまわないか心配です。今にも罪悪感で押しつぶされそうでしょ!?自分の存在を消してしまいたくなっているでしょう!?」と安藤は言う。石川は「お前には感謝している。お前は俺に贖いきれない罪を背負わせてくれた。その事に感謝している。死者と繋がる能力を得て以来俺は正義に押しつぶされそうになってた。光の世界に居ながら闇に手を染める自分に激しい嫌悪を感じてた。でも、お前という通過儀礼を経て俺は完全に闇の世界の人間になった。お前の言う“そっち側の人間”になった。俺は不思議と開放感を感じているんだ。噓じゃない。俺はこれから闇の世界の人間として正義を実戦していく。お前から奪った命を贖う為に、より多くの死者の魂を救っていく。そして、やがて時が来たら俺が犯した全ての罪を償うつもりだ。お前も犯した罪は決して消える事はないだろう。俺は同じ世界の人間としていつかお前に安らかな眠りが訪れることを祈っているよ。」と言う。「石川さん、あなたは自分が本当に背負ったものに気付いていない。あなたが背負ったものは、また私の様な人間を引き寄せますよ!必ずね!その時のあなたを見守れないのは本当に残念です。楽しかったです。さようなら。」と言い安藤は消える。

 

ひろし君が寝かされていたベンチに手向けられる花束。それをじっと見つめるスーツ姿の男。公園ではたくさんの子供達が遊んでいる。

 

 

 

【管理人の感想】

 

 

あっという間の2時間。見応えありました!!きっとみんな石川が完全にシロだとは思っていないですよね。そこのダークな部分を引きずりながらも自分自身が暗闇に引き込まれないようにしていく・・・奥が深く、色々考えさせられます。小栗旬さんの演技は本当に本当に素晴らしいと思います。前シリーズであんなに追い詰められてかなり限界ギリギリのラストを迎えたのに、今回3年も経ってそこと新しい話を繋げて撮り直していくなんて・・・精神的にも体力的にも簡単な事ではないですよね。

そしていつの間にか立花が石川の絶対的な味方になっていて、その辺も見ていて嬉しかったです。赤井、スズキ、サイモン、ガーファンクルも石川の為に色々動いてチーム感があって、とっても良かったです!私の予想ですが、スズキがマンションから出た時にすれ違った喪服姿の人は安藤が殺したひろし君のご両親で、スズキはきっと安藤の車などに仕込む為のひろし君の髪の毛を取りに行ってたのかな、と思います。最後の赤井のセリフもすごく心に残りました。赤井達も石川に光を見ているんですね。石川は本当に皆から愛されているんだな、と改めて思いました。

今回のスペシャルで石川はBORDERを超えたという事なのでしょうか。完全に闇の世界の人間になって逆に開放感を感じている石川・・・正義感が強く真っすぐな石川だからこその結末でちょっと複雑です。でも、これからも石川がたくさんの死者の魂を救ってくれる事でしょう。最後の公園のシーンは続編への伏線なのか、どうなのか・・・。まだまだ続編がある事を期待したいです!!

 

 

 

 

【後からでも見れる動画メディア紹介】

 

 

http://www.tv-asahi.co.jp/douga/border_02_cu/1882

 

 

 

 

 

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