BORDER 第3話「連鎖」2014年4月24日放送

 

 

今回の出演キャスト

主人公:石川安吾小栗旬

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。ある銃撃事件で頭部に被弾。銃弾は頭部に残ったまま、脳底動脈近くに留まっており、そのために脳の未知の領域が覚醒したのか、死体の残留思念と交信するという特殊能力を身につける。事件の被害者である死者から証言を聞き出し、事件を解決しようと奔走。だが、正義を貫こうとする思いが強まれば強まるほど、証拠ねつ造など裏工作に手を染めることに…。己では歯止めが利かないほど、正義と悪の境界線で大きく揺れ動く。

市倉卓司/遠藤憲一

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長で、石川(小栗旬)の上司。子どものころに見た正義のヒーローものへの憧れを捨てきれず、警察官になった。嘘を見抜くのが得意。石川の能力を買っており、独断専行型の捜査も半ば放任している。ピュアな正義感が根底にある一方で、清濁併せ呑む捜査をする。

立花雄馬/青木崇高

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。強すぎる正義感をもてあまし、融通が利かない一面も。同僚である石川(小栗旬)に強いライバル心を抱いていたが、捜査を共にするうちに絆が生まれていった。

比嘉ミカ/波瑠

警視庁刑事部の特別検視官。類まれなる観察眼と直観力を持っている。鑑識の技術と認知科学を併用した捜査を行う。科学を信奉しているが、科学では解明できない領域があることも認めている。石川(小栗旬)の特殊能力に薄々気づくと同時に、刑事としての石川を認め、しばしば単独で捜査する彼に協力する。

情報屋:赤井/古田新太

市倉が使っている情報屋。石川の慎重さを評価し秘密裏に依頼を受ける。穏やかな物腰だが強かで考えを読ませない人物。石川の希望に応えてサイモンとガーファンクル、スズキを紹介する。サイモンとガーファンクルとは前職からの付き合いで腕を買っている。新橋の「立ち飲み屋 情」の実質オーナー。大学卒業後は外資系の大手金融機関を転々としていた。職をやめてからは情報や人脈を使い、投資で儲けていた。

便利屋:スズキ/滝藤賢一

石川(小栗旬)に何か特別なものを感じ、協力するようになった便利屋。変装術に長け、盗聴やピッキングなど、裏の技術を身につけている。汚い世界を見すぎて、厭世的になりつつある。変装には毎回テーマがあり具体的に設定がある。

サイモン/浜野謙太

ガーファンクルとタッグを組むハッカー。表向きは「S&G行政書士事務所」を開き、裏でハッカー業を行っている。大人を信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川(小栗旬)には警戒心を解いている。

ガーファンクル/野間口徹

サイモンとタッグを組む天才型ハッカー。幼少期のIQテストで180を記録。表向きは「S&G行政書士事務所」を営むも、裏でハッカー業を行っている。大人のことは信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川(小栗旬)には警戒心を解いている。

安藤周夫/大森南朋

一見善良そうに見える顔の裏で、“絶対的な悪”を体現する犯罪者。あるとき、8歳の子どもを誘拐して殺害。その事件を追う石川(小栗旬)と対峙した。石川に、究極の正義と悪を問い、極限の選択を迫り続ける。。

 

「BORDER」第3話のネタバレ

 

・・・『僕は西本勇治、復讐の為に殺された』・・・

 

所持品のない死体が見つかった。男が着ている服のサイズは合っていない。死体の第一発見者は町内の自治会長の藤崎(平田満)だった。藤崎は死体発見時間も通報時間も正確に覚えていた。死体には触れていないと言う。そして現場を荒らさない様に手配をしたと言う。

 

頭痛がし、石川(小栗旬)の前に亡くなった被害者の男性が現れる。

 

比嘉(波瑠)の検視によると、死因は複数の刺創による失血死。短時間に大量の出血があったという。鈍器による殴打の出血が頭部にあり、殴った後刺殺した、と。そして違う場所で殺され、着替えさせた上、ここに運ばれたと話す。

 

石川は現れた被害者と死体の顔を見比べ、比嘉に死体の顔を調べるように言う。調べると、整形の跡があることがわかる。

どうしてわかったのかと比嘉に訝しがられる。

 

1人になった石川は被害者に名前や、顔を変えた理由を聞くが、男は答えず「島村靖雄」(駿河太郎)という男が自分を殺したので捕まえて欲しいと言う。

 

団地の事務所に行く石川。そこにいた自治会員の女性に「島村靖雄」という男の事を知りたいと言うと、もうこの団地にはいない、島村の事件が関係しているのか?と聞かれる。その事件とは、5年前に島村の妻と子供が殺された事件。犯人は隣の部屋に住む高校生で、覚せい剤が原因だと言い訳をして、ほとんど刑を受けなかった。島村は耐えられず、その後すぐ転居した、と話す。そして女性は「殺されたのがあの高校生だったらいいのに。だって天罰が下らないとおかしいもん。」と言う。

 

5年前の事件を調べる石川。犯人の高校生とは今日見つかった被害者の男性だった。

被害者男性が現れ石川に、社会的な制裁を受けたから顔を変えたと言う。でも相手に見つかって殺されたから無駄だった、殺された場所はわからない、と言う。

 

捜査により、被害者の指紋がデータベースに引っかかって身元が判明した。

そして、目撃者が何人も現れた。全員が口を揃えて、犯人は身長は180㎝以上で、カーキ色のジャンパーを着て黒いズボンを履いていた、と同じ証言する。

 

石川は藤崎を呼び止め、死体は5年前の事件の犯人だったと伝える。藤崎は島村の家族と顔見知りで、犯人の事も知っていた。生活が荒れていて、時々粗暴な振る舞いをするが、皆逆恨みをされて仕返しをされるのが怖くて注意できなかったと言う。また、あの事件のせいで街の人間の多くは心に傷を負っている、犯人が罰を受けた事で皆の心も少しは癒される、と言う。

 

石川の前に被害者が現れる。そして、団地の連中は皆自分を嫌っていたので、あの人達の言う事は信用しないで欲しいと石川に言う。

 

島村に会いに行く石川と市倉(遠藤憲一)。島村は身長180㎝以上という証言には当てはまらない。島村は、家族を殺した犯人が殺されても嬉しくない、あの日からどんなに辛くても頑張ってきた、その日々を台無しにするような事はしない、と言う。

 

石川は比嘉に、以前は犯人をただ逮捕するだけだったが、今は色々なものが見えすぎて複雑になった、時々どっちに進めばいいのかもわからなくなる、と胸の内を吐露する。

そんな石川に比嘉は、被害者の男には以前虐待された跡がたくさん残っていた事を告げる。それが覚せい剤に手を出す一因になったのではないか、と。石川は、だからって人を殺して良いわけじゃない、と言う。でも、暴力は連鎖する、と比嘉は言う。誰かに傷つけられた人間は痛みを忘れる為に他の誰かを傷つけて救いを得ようとする。そして傷つけられた人はまた他の誰かを傷つけ、永遠に連鎖する事もある。その悲しい連鎖を断ち切るのが石川の仕事だ、と。単純な事だ、と。

 

捜査をしていくうちに、被害者が手記を書いていた事がわかった。出版社に行って話を聞く石川と立花(青木崇高)。来月出版予定で、スキャンダラスな内容ではないという。自分の罪と真摯に向き合った末に出てきた、苦悩と反省の言葉が連ねてある、と。取材で事件の関係者に会ったり、現地に行ったりはしていない。被害者は本の出版が遺族の感情を逆なでするのではと心配し、出来る事なら出版前に島村に釈明の手紙を書きたい、と言っていた。しかし説得して、手紙を書く事を諦めさせた、と言う。

 

立花に、トイレに行くと言い、石川は被害者と話をしに行く。被害者に島村に手紙を出したかと聞くと、怖くて・・・と答える。もう許して欲しかった、一生怯えて暮らすのは嫌だった、と言う。

 

ハッカーのサイモン(浜田謙太)とガーファンクル(野間口徹)の所を訪れる石川。今回は緑丘市の役所関係を調べて欲しいと頼む。そして島村靖雄とその妻香織の戸籍を見つけて欲しいと言う。

藤崎と歩く石川。藤崎は、この街を愛していて、どんなに嫌な事があっても離れる事は出来ない、今回の事件は正義が試されんだ、と言う。石川が、もし犯人を知っていたら自首を勧めるか?と聞くと、勧めないと思う、と答える。

 

石川は情報屋の赤井(古田新太)を訪ね、目と耳のいい人を紹介して欲しいと言う。

 

石川は先日の目撃者を訪ね、違う情報が出てきている事を話し、証言は本当に間違いないかと聞くが、目撃者は証言を変えない。そして、他の仲間にも刑事が来た事を告げる。それを赤井から紹介された便利屋のスズキ(滝藤賢一)に盗聴してもらった石川は、今夜自治会の委員が集まる事を知る。会長の藤崎は、計画は全て上手くいっているから心配するな、ちょっと揺さぶられたくらいでこんな風に集まるのはやめて自分を信用して欲しい、と言う。石川はその一部始終を盗聴していた。

 

被害者が現れ、石川に「殺された夜にあの赤い花を見たような気がする。」と団地に咲く花を見て言う。

 

藤崎を呼び出す石川。そして、西本勇治を殺しましたね?と言う。西本に殺された香織の旧姓は自治会長と同じ藤崎だった。香織は姪だと藤崎は答える。帰ろうとする藤崎に、部屋のカーテンが新しい事を指摘する。石川は、ルミノール液はあるものにかけると反応を示すと言い、藤崎に電気を消させる。そして、床にルミノール液をかけると青白く反応が浮かび上がった。

 

跡形もなく拭き取ったつもりだった、と話す藤崎。

島村とは引っ越した後も連絡を取り合っていた。だんだん明るさを取り戻して行く島村を喜ばしく思っていたが、二ヶ月前に島村が泣きながら電話をしてきた。被害者(島村の妻子を殺した犯人)が本を出版することがわかったからだ。忘れかけていた憎しみがよみがえって心がつぶれそうだという島村。堪忍袋の緒が切れ、絶対に本を出させてはダメだと思い、計画をした。島村は計画の事は一切知らない。インターネットで被害者の事を調べ、全て1人でやった。でも自分の様子がおかしいと気付いた仲間が気にかけてくれて、つい計画を話してしまった。彼らは5年前の事件の責任は注意しなかった自分達にもある、罪を分かち合いたい、と計画を手伝ってくれた。死体を他の場所に置かなかったのは、彼の死を目の当たりにさせる事によって、5年前の事件の恐怖がようやく終わりを告げた事を皆に示したかった。その為に危険をおかした。

 

しかし、あなたは新たな恐怖を皆に植え付けた、と石川は言う。

藤崎 「あなたは最初から私を疑っていた様ですがなぜですか?」

石川 「現場で初めて話した時、死体を『あんな残酷なもの』と言った。しかし、外見からは残酷とはほど遠かった。西本が心臓を一突きされて死んだ事を知っているのは犯人だけです。」

藤崎 「皮肉ですね。残酷なものを隠そうとして服を着替えさせた事が、罪を露呈する事になるなんて。」

石川 「あなたには自首をして欲しかった。」

罪を認めるので、自分1人でやった事にして欲しいと懇願する藤崎。

しかし、全員が逮捕される。

石川 「殺されて当然の人間なんて絶対にいるわけない!」

 

市倉は石川に、藤崎が石川に盗聴されたって言ってるけど、本当か?と聞くが、石川は、そんな事実はありません、と答える。そんな石川に市倉は、これまで違法な手段で事件を解決してきたやつは心が蝕まれて、気がついたらこっちに戻れなくなってきた人間を何人も知っている、あっち側の人間になるなよ、と言う。

 

5年前の事件に関する書き込みを消すようにサイモンとガーファンクルに指示を出す石川。この作業をいつまで続けるのかと聞かれると、石川は「ずっと。この世界から悪意が消え去るまで。」と答える。

 

<次回へ続く>