BORDER 第5話「追憶」2014年5月8日放送

 

 

今回の出演キャスト

主人公:石川安吾小栗旬

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。ある銃撃事件で頭部に被弾。銃弾は頭部に残ったまま、脳底動脈近くに留まっており、そのために脳の未知の領域が覚醒したのか、死体の残留思念と交信するという特殊能力を身につける。事件の被害者である死者から証言を聞き出し、事件を解決しようと奔走。だが、正義を貫こうとする思いが強まれば強まるほど、証拠ねつ造など裏工作に手を染めることに…。己では歯止めが利かないほど、正義と悪の境界線で大きく揺れ動く。

市倉卓司/遠藤憲一

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長で、石川(小栗旬)の上司。子どものころに見た正義のヒーローものへの憧れを捨てきれず、警察官になった。嘘を見抜くのが得意。石川の能力を買っており、独断専行型の捜査も半ば放任している。ピュアな正義感が根底にある一方で、清濁併せ呑む捜査をする。

立花雄馬/青木崇高

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。強すぎる正義感をもてあまし、融通が利かない一面も。同僚である石川(小栗旬)に強いライバル心を抱いていたが、捜査を共にするうちに絆が生まれていった。

比嘉ミカ/波瑠

警視庁刑事部の特別検視官。類まれなる観察眼と直観力を持っている。鑑識の技術と認知科学を併用した捜査を行う。科学を信奉しているが、科学では解明できない領域があることも認めている。石川(小栗旬)の特殊能力に薄々気づくと同時に、刑事としての石川を認め、しばしば単独で捜査する彼に協力する。

情報屋:赤井/古田新太

市倉が使っている情報屋。石川の慎重さを評価し秘密裏に依頼を受ける。穏やかな物腰だが強かで考えを読ませない人物。石川の希望に応えてサイモンとガーファンクル、スズキを紹介する。サイモンとガーファンクルとは前職からの付き合いで腕を買っている。新橋の「立ち飲み屋 情」の実質オーナー。大学卒業後は外資系の大手金融機関を転々としていた。職をやめてからは情報や人脈を使い、投資で儲けていた。

便利屋:スズキ/滝藤賢一

石川(小栗旬)に何か特別なものを感じ、協力するようになった便利屋。変装術に長け、盗聴やピッキングなど、裏の技術を身につけている。汚い世界を見すぎて、厭世的になりつつある。変装には毎回テーマがあり具体的に設定がある。

サイモン/浜野謙太

ガーファンクルとタッグを組むハッカー。表向きは「S&G行政書士事務所」を開き、裏でハッカー業を行っている。大人を信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川(小栗旬)には警戒心を解いている。

ガーファンクル/野間口徹

サイモンとタッグを組む天才型ハッカー。幼少期のIQテストで180を記録。表向きは「S&G行政書士事務所」を営むも、裏でハッカー業を行っている。大人のことは信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川(小栗旬)には警戒心を解いている。

安藤周夫/大森南朋

一見善良そうに見える顔の裏で、“絶対的な悪”を体現する犯罪者。あるとき、8歳の子どもを誘拐して殺害。その事件を追う石川(小栗旬)と対峙した。石川に、究極の正義と悪を問い、極限の選択を迫り続ける。。

 

「BORDER」第5話のネタバレ

 

住宅街の一軒家の庭でサラリーマンと見られる男性の遺体が発見された。

・・・私は、誰なんだろう。私はなぜ死んだんだろう・・・

 

現場に行く石川(小栗旬)、立花(青木崇高)、市倉(遠藤憲一)。検視官の比嘉(波瑠)は、異常死には間違いないが、解剖してみないとわからないと言う。

死亡推定時刻は午前0時〜3時。携帯電話も身元を証明する物も持っていなかった。右側頭部に傷があり、出血した跡があるので、最近多発しているノックアウト強盗の被害者かもしれないという。男は結婚指輪をしていて、酔っぱらっていたと思われる。

発見された家の家族とは面識はないという。

石川は現場に現れた遺体の男(宮藤官九郎)と話す。彼は自分が誰なのかも、何が起こったのかも思い出せないと言う。そして何かすごく大事な事を忘れている気がするので、助けて欲しい、と石川に言う。

 

検視に立ち会う石川(と男)。解剖の結果死因は、簡単に言うと心臓から血を送り出す大動脈が破裂して、血流障害が起きて心臓が止まってしまったことによるもの。胸に残った痣状のものから推測すると直径が10㎝くらいの丸い棒のようなもので勢いよく突かれた事が原因だという。

ノックアウト強盗の可能性が強いと比嘉も言う。

捜査の結果、男は自分で門を開けて発見現場に入ったという。

 

男と話す石川。死者が見えて大変だ、という男に石川は、いつも死者が現れるわけではない、と言う。男は思い出そうとはしているが、何も思い出せないと言う。

その時、石川の携帯が鳴る。またノックアウト強盗があったというのだ。ただ、今回は巡回中の警察官が見つけ、未遂で終わったという。もしかしたら男を襲った男かもしれない、と男も一緒に石川の巡回について行く。犯人と思われる特徴の男を見つけ、追いかける石川と立花。トラックに引かれそうになる被疑者を石川はギリギリのところで引っぱり、捕まえる。捕まえた被疑者に男の写真を見せるが、知らないと言う。嘘をついている様には見えず、男の死亡推定時刻には映画館に行っていたというアリバイも証明された。

現場から2km位は離れたコンビニのゴミ箱から男の財布が発見された。財布の中には男の免許証や社員証が入っていたので、今自宅や会社に確認中だという。男の氏名は「岡部 義剛」43歳。財布に現金は入っていなかったという。

 

コンビニの防犯カメラにはバットケースを持った2人の若い男が財布をゴミ箱に捨てる所が映っていた。そのコンビニをよく利用する近所の高校の野球部員だという。

石川と立花(と男)はいつも彼らが来る時間にコンビニで待ち構えて2人を問いただす。2人は学校からの帰り道にサラリーマンの男性が倒れていたので、出来心で財布を抜いてしまったと言う。酔っぱらいに見えたから楽勝だと思った、と。バットで襲ってはいない。財布を抜いた時男は絶対生きていたと言う。男はまだ何も思い出せないでいる。明日は男の妻が遺体確認に来るので、きっと思い出せるはず、と石川は男を励ます。

 

男の妻を待つ石川(と男)。男は妻を凝視する。遺体確認をする妻。夫に間違いないと言い、泣き崩れる。2日間も夫が戻らなかったのにどうして捜索願いを出さなかったのか?と石川が聞くと、3日前に出張と言って家を出て、今日帰宅予定だったという。とても真面目で、頑張り屋で、自分と娘を幸せにする為に必死に働いていたという。もし事件に巻き込まれて死んだとしたら自分のせいだ、7歳の娘は夫が大好きだった、と言う。

男と話す石川。奥さんに再会した時に記憶戻っているんでしょ?あの日あった事を話して欲しい、と言う石川に男は、付き合って欲しい所がある、とだけ言う。

 

男に連れられて行ったのは遊園地。妻は会社の後輩で、最初は相手にされなかったが、どうにか付き合える様になった、ここは初めてのデートの場所だ、と言う。会社が1年前に合併し、それまで営業で飛び回っていたのに在庫管理の部署にまわされ、ほぼ1日パソコンの前に座っていて、会社での未来が閉ざされた気持ちになった。妻や娘や家のローンの事を考えると、会社を辞めるという選択肢はなかった。今いる場所に必死にしがみつくという選択肢だけだった。家では強い男でいたかった。頼りになる夫であり、父親でいたかった。これまで風俗に行った事がなかったから、とことん遊べば気持ちも晴れるだろうと思って、妻に出張と嘘をついて3日間休みを取った。

呆れる石川。男は結局風俗巡りはしなかったと言う。繁華街を歩き回ったが、妻の顔が思い浮かんで諦めた。自分の意気地のなさに落ち込んで、酒を飲み、何件かハシゴした。最後の店を出た後、、、と男の話が止まる。何があったのか?と聞く石川に、話をする前に必ず自分の願いを叶えると約束して欲しい、と男は頼む。渋々約束する石川。

石川と立花(と男)は男が泊まったビジネスホテルに行く。そこには男の荷物が残っていた。その中に入っていたものを石川は立花に見えない所でそっと自分のポケットに隠す。

 

カフェで便利屋のスズキ(滝藤賢一)と会う石川。石川はスズキに、さっき男の荷物から抜き取った手帳を渡し、手帳に書かれている字を参考にこれを書いて欲しい、と紙を渡す。絶対に代筆がバレない様にして欲しい、とお金も渡す。

その依頼こそが、男の叶えて欲しい願いだった。

 

石川は男と、事件当日最後の飲み屋から帰る時に通った道を歩く。道にある腰下程の高さのポールの前で男は話す。ポールとポールの間はチェーンで繋がっている。男は学生時代陸上部でハードルの選手だったという。そして、このポールを見た時、飛んでみたいと思い、飛ぶ事で自分はまだまだやれるんだっていう事を証明したかった。しかし、足がもつれてポールで胸を強く打ち、しばらくの間本当に苦しくて立ち上がれなかった。しばらくして歩き始めたが、突然ひどいめまいに襲われた。そして電柱に頭をぶつけ、、、その先の事は全く覚えていないと言う。

失礼だが、コメディー映画みたいだと言う石川。そんな石川に男は、飛ぼうとした事は妻と娘には絶対に言わないでと懇願する。石川はそんな事証拠もないし、言っても信じてもらえるわけがないので、酔っぱらって足をもつれさせたという事で解決するだろう、と言う。電信柱にぶつかった男が意識を取り戻した時には記憶を失っていた。多分自分に起きた事態を把握できないまま200m程歩いて、大動脈が破裂して死んでしまった。

 

男の妻に、残念な事故だったと話す石川。会社の出張と嘘をついていたのもズル休みだ、と。最期を看取りたかったと言う妻に石川は、男が倒れていた家の写真を見せる。男の家と似ていないか?と聞くと、妻は似ている、門構えとかはそっくり、と答える。石川は男が妻と娘の待っている家に帰りたかった、死ぬ間際まで家族の事を思っていた証拠だ、と伝える。

 

男のスーツケースを手に帰っていく妻。スーツケースのポケットには男からの手紙が入っている。

「彩と美夏へ 急に思い立って、仕事の合間にこれを書いています。父さんは口下手だから、いつも君達に大切な何かを伝えられていないような気がしています。でも、これだけは信じて欲しくて、こうして書き残しておく事にしました。お父さんは君達の事を愛しています。すごく愛しています。お父さんの平凡な人生の中で、君達だけがキラキラと輝いています。例えば、記憶を失ったとしてもその輝きを見るだけで、すぐに全てを思い出せるはずです。今から君達を抱きしめる為に帰ります。多分君達を目の前にしたら、照れてしまって本当に抱きしめる事は出来ないけれど、そんな気持ちで君達の元へ帰ります。待っていてください。」

 

まだ消えていない男と話す石川。またお願いがある、と男は言う。石川は男の自宅へ行く。今、妻と娘は男の告別式で家にいない。花壇にある合鍵を使って男と一緒に家に入り、2009年と書いてある『初めての海』というタイトルのDVDを見る。男の娘が初めて海を見た日のホームビデオだった。娘のこの笑顔を見た時、初めて『永遠』という言葉が信じられるような気がした、と男は話し、石川にお礼を言う。そして、男は消える。

<次回に続く>

 

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