BORDER 第8話「決断」2014年5月29日放送

 

 

今回の出演キャスト

主人公:石川安吾小栗旬

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。ある銃撃事件で頭部に被弾。銃弾は頭部に残ったまま、脳底動脈近くに留まっており、そのために脳の未知の領域が覚醒したのか、死体の残留思念と交信するという特殊能力を身につける。事件の被害者である死者から証言を聞き出し、事件を解決しようと奔走。だが、正義を貫こうとする思いが強まれば強まるほど、証拠ねつ造など裏工作に手を染めることに…。己では歯止めが利かないほど、正義と悪の境界線で大きく揺れ動く。

市倉卓司/遠藤憲一

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長で、石川(小栗旬)の上司。子どものころに見た正義のヒーローものへの憧れを捨てきれず、警察官になった。嘘を見抜くのが得意。石川の能力を買っており、独断専行型の捜査も半ば放任している。ピュアな正義感が根底にある一方で、清濁併せ呑む捜査をする。

立花雄馬/青木崇高

警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。強すぎる正義感をもてあまし、融通が利かない一面も。同僚である石川(小栗旬)に強いライバル心を抱いていたが、捜査を共にするうちに絆が生まれていった。

比嘉ミカ/波瑠

警視庁刑事部の特別検視官。類まれなる観察眼と直観力を持っている。鑑識の技術と認知科学を併用した捜査を行う。科学を信奉しているが、科学では解明できない領域があることも認めている。石川(小栗旬)の特殊能力に薄々気づくと同時に、刑事としての石川を認め、しばしば単独で捜査する彼に協力する。

情報屋:赤井/古田新太

市倉が使っている情報屋。石川の慎重さを評価し秘密裏に依頼を受ける。穏やかな物腰だが強かで考えを読ませない人物。石川の希望に応えてサイモンとガーファンクル、スズキを紹介する。サイモンとガーファンクルとは前職からの付き合いで腕を買っている。新橋の「立ち飲み屋 情」の実質オーナー。大学卒業後は外資系の大手金融機関を転々としていた。職をやめてからは情報や人脈を使い、投資で儲けていた。

便利屋:スズキ/滝藤賢一

石川(小栗旬)に何か特別なものを感じ、協力するようになった便利屋。変装術に長け、盗聴やピッキングなど、裏の技術を身につけている。汚い世界を見すぎて、厭世的になりつつある。変装には毎回テーマがあり具体的に設定がある。

サイモン/浜野謙太

ガーファンクルとタッグを組むハッカー。表向きは「S&G行政書士事務所」を開き、裏でハッカー業を行っている。大人を信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川(小栗旬)には警戒心を解いている。

ガーファンクル/野間口徹

サイモンとタッグを組む天才型ハッカー。幼少期のIQテストで180を記録。表向きは「S&G行政書士事務所」を営むも、裏でハッカー業を行っている。大人のことは信用していないが、赤井の紹介で知り合った石川(小栗旬)には警戒心を解いている。

安藤周夫/大森南朋

一見善良そうに見える顔の裏で、“絶対的な悪”を体現する犯罪者。あるとき、8歳の子どもを誘拐して殺害。その事件を追う石川(小栗旬)と対峙した。石川に、究極の正義と悪を問い、極限の選択を迫り続ける。。

 

「BORDER」第8話のネタバレ

 

足を引きずりながらスナックを出る男。後ろから来た人物に突如頭を撃たれる。撃った犯人は銃弾を持ち去る。

・・・『私は荒木 秀夫。口封じの為に殺された。』・・・

 

立花(青木崇高)とタクシーに乗る石川(小栗旬)。頭を撃たれた時の夢を見ていた事を立花に見抜かれる。心配する立花は、弾を取り出すなら早い方がいい、と言う。

 

事件現場。雨の中、傘を差し遺体を見つめる市倉(遠藤憲一)と鴨川管理官(北見敏之)。そこに石川と立花も駆けつける。殺されたのは組織犯罪対策部に所属していた元刑事の荒木だった。組織犯罪対策部とは、銃器と薬物の取り締まりをする部署。荒木は公務中に膝を負傷して現場からはなれていたという。

比嘉(波瑠)に呼ばれて近づく3人。荒木は頭部に銃弾を受けて死亡、発射されたのは一発で、頭部に銃弾は残っていない、そして至近距離で撃たれていると言う。至近距離で撃つと、弾は貫通した後近くの障害物に当たり原形をとどめなくなる。犯人はそれを狙っているという。前科のある銃が使用されたのかもしれない、と立花も言う。

 

比嘉は、石川が撃たれたときの事件に似ている、と言うが、憶測だけで迂闊な事を口にするな、と市倉に言われる。石川は後で詳しく教えて欲しい、と比嘉に頼む。

そして石川の前に亡くなった被害者の荒木が現れる。

 

捜査会議で、荒木の現役時代に関わった事件を洗い直す事になる。まずは暴力団関係に絞って捜査を始める。

比嘉の解剖に石川は立ち会う。被害者の荒木も現れる。石川の目線を比嘉は不審に思う。

比嘉は、警察官が撃たれるという事と、銃撃の方法が似ているという事はただの憶測じゃ済まされない、と言う。

前に殺された植田元巡査部長は、一身上の都合で退職するまで池袋東署の勤務だった。その前は荒木と同じ警視庁組織犯罪対策部に所属していたという。これだけの共通点があれば憶測とは言えない、と石川も言う。

植田元巡査部長が関わった暴力団事件を捜査したが、まだ1人も被疑者はあがってきていない。警察を自主退職した理由は家族にも明かしていない、ただ、殺される少し前に警察官としての誇りを汚してしまったから辞めたと言っていた、という事しかわからないと石川は言う。

 

比嘉は最近の石川の様子がずっと気になっていた。

比嘉 「どこか身体の調子が悪いんじゃないの?」

石川 「至って健康だけど。どこかおかしく見えるか?」

比嘉 「痛かったら子供の時みたいに泣いていいんだよ。ただひたすら我慢して痛みに慣れてしまうと、本当に大切な所が痛み始めても気付けなくなるから。」

石川 「泣いたって消えない痛みもあるよ。こっちが望んでいなくても、他人の痛みが次々に襲いかかってくる事だってある。そんな時はどうすればいい?」

比嘉 「もっと詳しく話して。」

石川 「いいんだ。忘れてくれ。」

比嘉 「気をつけて。痛みに支配されないで。」

石川 「わかった。気をつけるよ。」

被害者荒木の元妻から話を聞く石川と立花。

あちこちから借金をしていて、ここ半年は養育費や生活費の支払いも滞っていた。お金はお酒と賭け事に使われていた。根は真面目だが10年前くらいからお金の使い方が荒くなって、生活が荒んでいった。一度原因を聞いてみたが、怒るばかりで答えてくれなかった、と妻は話す。

石川と立花は、荒木の立寄先を廻ってトラブルがなかったか調べる様に市倉に言われる。

石川の前に被害者荒木が現れる。石川は荒木と話す為に1人になろうとするが、一緒にいた立花を振り切れず、その間に荒木は消えてしまう。

 

石川は情報屋の赤井(古田新太)の所を訪ねる。赤井はいなかったが、バーテンダーは、被害者の荒木はその筋の者からは評判が悪かったが、殺される程ではなかった、と石川に話す。戻って来た赤井に、10年前の組織犯罪対策部について教えて欲しい、と石川は頼む。

噂レベルの話だが・・・と赤井は話しだす。

10年前、ある麻薬密売組織の一斉取り締まりを行なったが、その際ある班がガサ入れした事務所で人が死んだ。死んだのは組織の幹部で、逃亡を図る際の転落死だった。現場検証の結果、班に落ち度は見つからず、誰も処分は受けなかった。それが故意の殺人だったかどうかは今となっては藪の中。取り締まりの後、裏の世界である噂が流れた。ガサ入れした事務所から1億〜2億の間の額の大金が消えたという噂だ。どっちにしろ押収される金ではあったのだが・・・。

班の連中がその金を奪う為に幹部を殺した可能性がある、と言う石川に赤井は、そこまで警察が腐っているとは思えない、混乱に乗じて持ち去った程度ではないか、と言う。

その班の中に被害者の荒木と植田もいたという。その班は全部で5名。残りの3人の中の1人は板橋西署の捜査係にいる酒井という刑事だと赤井は石川に教える。

石川が帰った後、バーテンダーが本当は残りの3人全員を知っているんじゃないのか?と聞くと赤井は、時間をかけて知った方がいい事もある、と言う。

 

石川が酒井を待ち伏せると、酒井は石川の事を見て驚いた。なぜ自分の事を知っているのか、と石川が詰め寄り、自分を撃ったのはお前か?お前達が金の事で仲間割れしているのを知っている、警察官としての誇りが残っているなら罪を認め償え、俺を撃ったのは誰だ!と酒井を壁に押し付け聞くが、酒井は答えない。通りがかりのカップルに見られたので、「必ず追いつめてやるからな。」とだけ言い、石川は去る。

その後、帰る酒井は後ろから来た男に撃たれる。

 

酒井が殺された現場に駆けつける石川。被害者荒木の時と全く同じ手口だった。鴨川は、明らかに警察官を狙った連続殺人で、無差別テロの可能性もある、暴力団だけではなく、過激派にも捜査を広げる必要がある、と言う。

さっき石川が酒井を押さえつけて詰め寄る所を目撃していたカップルが警察に証言している。

その時石川の前に死亡した酒井が現れる。市倉に戻る様に言われ、酒井とは話せずに帰る石川。

 

石川はハッカーのサイモン(浜田謙太)とガーファンクル(野間口徹)の所へ行き、10年前の一斉取り締まりに関わったチームを調べる様に依頼する。2人は警察周りの新聞記者に当たってみるという。そして『龍昇会系麻薬密売組織一斉取り締まり』という文書が見つかる。それには消えた1億円の事、そして班員5名の名前もあった。それを見た石川は驚き、動揺する。

 

市倉がゴミを持って家を出ると、門の前に石川がいた。登庁前に相談したい事があると言う。石川が、警察官になってこれまでで一番辛い事は何か聞くと、事件を解決できない事だ、と市倉は答える。さらに、派出所勤務を終えた後どこに配属されたのか、と聞くと、そんな事聞いてどうするんだ、と言われる。相談は?と聞かれた石川は、頭の中の弾を取り出す様に医者に言われていて、手術を受けようと思っている、成功する確率は五分五分、でも弾を取り出せば自分を撃った犯人を捕まえる為の証拠、そして今起きている事件の証拠にもなるかもしれない、と言う。市倉は手術が上手くいくと良いな、と言う。

 

石川は、遺族への酒井の遺体の引き渡しを遅らせて欲しいと比嘉に頼む。比嘉は5日なら何とか引き延ばしてみると了承する。

 

石川は便利屋のスズキ(滝藤賢一)に会い、何が起こっても、命に関わるレベルの事が起こっても人に迷惑がかからない場所を探して欲しい、と依頼する。

 

鴨川管理官と話す市倉。石川は鴨川管理官に話があると言い、市倉は出て行く。石川は鴨川に手術を4日後にすると伝える。

 

何者かが管理庫から拳銃を取り出す。そして石川の後をつける。そしてまたその男の後をつける者がいた。

 

石川の後をつけていたのは鴨川だった。そしてその後をつけていたのは市倉だった。石川は、後をつけて自分を殺そうとしているのか?そして頭の中の弾ごと行方不明という事にしようとしているのか?と、問いただす。石川の様子がおかしいと聞いたから心配してついてきた、と言う鴨川。石川は市倉に、どうしてここに来たのか?自分を撃ったのはあなた達のどちらか?と聞く。10年前の一斉取り締まりの残りの2人とは鴨川と市倉だった。3人を殺した動機は何か?金が原因の仲間割れか?と聞くと、同じチームを組んでいて、ガサ入れで人が死んだ事は事実だが、金の事は知らない、と言う鴨川。証拠はあるのか?と聞く市倉。石川は2人に、証拠はない、だから自分が手術して証拠の弾を取り出すという餌をたらしてあなた達をつり上げた、と言う。

その時、市倉と鴨川の間に酒井が現れる。石川は酒井に「俺を撃ったのは誰だ?」と聞く。

『俺とお前を撃ったのは・・・』

石川は答えを聞き、苦しそうに目をつぶると、目を見開き、鴨川の所へ駆け寄って鴨川の銃を奪う。そして銃口を鴨川に向ける。「この銃で俺を撃ったのか!!」と叫ぶ石川。

鴨川 「撃ったからってどうだって言うんだ。警察官のくせに何の警戒もしないで、散歩するみたいに現場近くを歩き回っているマヌケを撃って何が悪い。お前は運が悪かったんだよ。お前が撃たれたのはたまたま俺と酒井が待ち合わせをした場所だったんだよ。」

石川 「植田を殺して奪った金を酒井に受け渡す為か?」

鴨川 「バカかお前。金なんかとっくに使っちまってたよ、あいつは。そのくせ警察官の誇りだとか、罪悪感だとか、急に並べ立てて、俺を追いつめようとしやがった。」

石川 「荒木を殺したのはなぜだ?」

鴨川 「借金まみれのあいつは俺を脅迫し始めたんだ。」

石川 「酒井を殺したのは?俺が接触したからか?」

鴨川 「そうだ。もっともあいつは全てが露見するんじゃないかとビクつき始めてた。遅かれ早かれ殺す事になってたかもな。」

石川 「自分の保身の為に仲間をそんなに簡単に殺したのか?」

鴨川 「仲間だったら俺を裏切ろうとはしないはずだろ。こいつだって、真相を薄々感じながらも保身の為に見て見ぬ振りをしてたんだ。」

市倉 「違うぞ。あんた達が金を盗んだ証拠がなくて動きようがなかったんだ。」

石川 「金を盗んだ場にいなかったんですか?」

市倉 「俺は転落死した幹部の現場に居残った。」

鴨川 「わざと残らせたんだよ。あの頃のこいつは今のお前みたいに融通の利かない正義の味方だったからな。盗みには加わらないと思ったんだ。それがどうだ、今は俺に疑いを持ちながらも問いつめる事もしないただの腰抜けだ。石川、お前も長く警察にいればわかる。俺たち警察官がどれだけ魂をすり潰し職務を全うした所で、それに値する見返りはないんだって事をな。安月給で働かされて、老後は雀の涙の年金生活だ。俺たちが盗んだ金も本当は押収後に国の金庫に収まって、ろくでもない政治家達にわけもわからん使い方をされる運命だったんだ。だったら、国の為に最前線で尽くしている俺たちに与えられて当然だろ。石川、お前も遅かれ早かれ、正義の階段を踏み外すんだ。その時にひどい転げ落ち方をしない様にな、下で受け止めてやる人間が必要だ。俺がその役目を果たしてやるよ。」

鴨川は自分に向け銃を構えている石川の手を払う。

鴨川 「これからのお前のキャリアは俺が上手く取りはからってやる。市倉、お前もだ。なんにせよ、俺たちが金を盗んだ証拠も、俺が植田達を殺した証拠もない。」

石川 「忘れるな。俺の頭の中の弾が残ってるぞ。」

鴨川 「弾をすり替えられないとでも思ってるのか。それに、俺のさじ加減で捜査方針なんていくらでも変えられるんだ。現状を見てみろ、今回の連続殺人も暴力団か過激派の仕業になりつつあるだろ。お前達は黙って俺に付いてくればいいんだ。わかったな。」

鴨川は自分の拳銃を持っている石川に「それを返せ。」と言い、手を出す。そんな鴨川に市倉は殴り掛かる。何度も何度も殴りつける市倉を石川は止めに入る。「こんなやつ殴るだけ無駄ですよ。それに、あんまり殴りつけると色々と良くないと思いますので。」と石川は言い、隠れていた立花を呼ぶ。立花も怒りに震えながら姿を現す。鴨川を殴ろうとする立花を石川は止める。

「これで証拠が出来ましたよ。」

パトカーに乗せられた鴨川に「俺は絶対正義の階段を踏み外さないぞ。」と石川は言う。

石川が本当に撃つのではないかとかなりビビったという立花に、引き金を引く寸前だった、どうして堪えられたのか自分でもわからない、と石川は言う。

お前、俺がやったと思ってたのか?と聞く市倉に、正直確信はなかったけどゴミを出している市倉を見て信じる事にした、と石川は言う。

そして、もう証拠として必要はなくなったから、頭の中の弾の事を真剣に考える様にと市倉から言われる。

 

「決断をくだされましたか。」という医師。医師を強い目で見つめる石川。

 

<次回に続く>

 

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